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2021/12/12 07:18
スナック・パドック「ジュベナイルフィリーズ」その2
留「まとめてくれよ」
マスター「俺はルメールの単勝一点勝負で行く」
ニシ「武ブラッドもいいっすけど、デムーロ・ブラッドにも期待したいっす」
オレ「調教の動きはナムラクレアとナミュールが良かったな。栗東の坂路コースであの動きは見逃せないな」
留「そうか、クレアの動きがいいか・・・前走で上手く乗ってりゃナビレラともっと接戦になってたはずだからな」
マスター「チエちゃん、来ないなぁ」
ニシ「先週でズタズタっすからね」
留「放牧か?」
ニシ「獣医に診せた方がいいんじゃないっすか」
オレ「おいおい」
マスター「聞こえたら殺されるぞ」
留「牝馬の大レースだってぇのに情けない女だぜ」
マスター「よせって・・・ニシさぁ、LINEしてロングコートどうするか聞いてくれ」チエちゃんは店に汚れたロングコートを置いたままである。
ニシ「えっ?俺が?」
マスター「お前しかLINEでつながってないんだから・・・頼むよ」"しょうがないっすねぇ"と言いながらピッピッとスマホの画面を叩いている。
留「スマホを叩く力も出ないんじゃねぇか」
オレ「ついでにジュベナイルの本命も聞いてくれ」
おもむろにニシちゃんのスマホが♪ピロロ〜ン♪と鳴ってLINE着信を伝えた。"フムフム"と言いながらニシちゃんがスマホを操作して着信内容を読んでいる。
マスター「な、何だって?」
ニシ「捨てるな!って言ってるっす」
留「"捨てるな"ってか?ん?ステルナティーアか?」
マスター「俺と一緒じゃねぇかよ」ニンマリするマスターだった。
スナック・パドックにとってチエちゃんという存在は今や欠かせないものとなっている。ましてや牝馬の大レースとなれば彼女の意見を聞かない訳にはいかない。でも、ロングコートを捨てるな!と言ったチエちゃんの一言をステルナティーア◎という予想に結び付けるのはどうなんだ?どうなんだよ、マスター!・・・いいとも〜!