590件のひとこと日記があります。
2021/12/20 21:00
スナック・パドック「朝日杯フューチュリティS」終えて
ニシ「馬単、ゴチっす」
マスター「パドックでセリフォスとドゥデュースは良く見えたなぁ」
オレ「あとはアルナシームとトゥードジボンも良かった」
留「その気になったぜトゥードジボンには」
ニシ「素直に買えばいいんすよ、素直に」
オレ「30倍付けたからな」
留「こらっニシ!きょうこそお前の奢りでパ〜ッとやるぞ」
マスター「だな、今日はナメタカレイの煮つけがあるからそれで盛り上がるか、ニシ」
オレ「いいねぇ、ナメタは煮つけの王様だからな」
ニシ「いいっすけど・・・最終でやられちゃったから少しっすよ」
留「なこと言うなよ、パ〜ッと行きましょうって言え!」
ニシ「じゃぁマスターこれで」カウンターに1万円を広げて置いたニシちゃん。
オレ「あれっ?それじゃぁナメタ食ったら終わっちゃうぞ」
留「獺祭を一本入れようぜ」
マスター「きょうは特別サービスで8千円にしておくよ」
オレ「いいねぇ、ナメタに獺祭、ニシ!おめでとう」
ニシ「うっ!痛たたた、急に腹痛が・・・」
マスター「こらこら、小芝居打つんじゃねぇぞ」
留「小学生じゃあるまいし・・・チッ!情けねぇ」
オレ「じゃぁ獺祭は俺が面倒見よう」
マスター「おぉ!お前も取ってたのか」
オレ「押さえのワイドが来た。トータルはマイナスだけどな」
ニシ「助かるっす、じゃぁ・・・パ〜ッと行きましょう、パ〜ッと」
留「便所にも行かねぇでハライタが治っちゃったのか、おい!」
好スタートを切って飛び出して行ったのはトウシンマカオとカジュフェイス。最内枠の利を生かしたカジュが先手を奪う。そのあとをダノンスコーピオンが追い、内からセッカチケーンも前に出ようとする。最初のコーナーに差し掛かる頃には外枠から出て脚を伸ばして来たトゥードジボンが2番手に上がった。セリフォスは6番手、ダノンスコーピオンは7番手まで下がって、その後ろをドゥデュースが行く。後ろから3頭目にドーブネ、その後ろをジオグリフが行く展開となった。1000m通過が58.3秒で前がかなり速いペースで飛ばしている。最後のコーナーを回る頃には後ろの馬たちの動きが慌ただしくなった。ジオグリフは大外を回して追い込み体勢を作ろうとするが前のアルナシームが外に膨らんで追い込みを掛けたのでさらにその外へ持ち出さなければならなくなり真っすぐ走れなかった。見せ場を作ったのは2番手にいたトゥードジボンだった。最後のコーナーを回って直線に向いたときにはこのままゴールまで行くのではないかと思わせた。が、それは3秒も続かなかった。ここまで速い時計で攻めて来ただけにパッタリと脚が止まってしまった。セリフォスはというとど真ん中にウイニングロードを設定してロス無く真っすぐ前を進んで馬群を抜け出した。その動きを見てすぐ左後ろにいたドゥデュースはほぼ同時に追い出しにかかった。一完歩一完歩にパワーが伝わり追う者の強味なのかセリフォスを確実に捉える動きとなった。残り200mではセリフォスが前にいた。並んだのは残り100m地点。そこからはドゥデュースの勢いが勝りゴール板を通過するときには半馬身の差を付けていた。3着に上手くレースを組み立てたダノンスコーピオンが入り、後ろから行ったアルナシームが4着。5着にはさらに後ろから攻めたジオグリフが入線した。
オレ「トゥードジボンが見せ場を作ってくれたな」
マスター「4角から直線に向く勝負所で先頭に立ったからな」
留「俺はもう必死で叫んでたぞ、ドジボン!ドジボン!って」
ニシ「強い馬ならあそこからグイグイ脚を伸ばして勝つんすけどね」
オレ「結局9着だからな」
留「夢は見させてもらったけどな」
マスター「3秒間の夢か」
ニシ「儚過ぎるっす」
今宵のスナック・パドックは大きなため息が漏れていた。こんな時は大概タラレバの世界になる。タラレバは自由である。出来れば大きなタラレバ話の方が楽しめる。きょうのタラレバ主役は留さんである。トゥードジボンが頭で来てドゥデュース→セリフォスだっタラ・・・、トゥードジボンが頭で来てドゥデュース→ダノンスコーピオンが来てレバ・・・スナック・パドックの建て替えも夢ではなかった。何なら調理用のロボットも作らせるか?・・・獺祭の酔いが覚めるまで夢の世界で大口叩いて楽しもうじゃないか。でもあと数時間もすれば確実に現実の世界に戻される。そして有馬記念がやって来る。ファンが選んだドリームレース。夢よ再び・・・!