592件のひとこと日記があります。
2021/12/23 20:58
スナック・パドック「2021・有馬記念」その1
マスター「今年の有馬はエフフォーリア、クロノジェネシスで鉄板だろ」
ニシ「カッチカチっす」
マスター「それ以外には考えられないだろ」
留「それじゃぁつまんねぇだろ・・・有馬は俺たちの夢が走るんだから・・・」
ニシ「固くったってゲットすれば夢がかなうことになるっす」
留「いいよ、お前は黙っとけっての」
マスター「留が喜ぶような荒れるレースにはならないだろ今年は」
オレ「その2頭をまとめて負かせる馬がいるぞ」
留「そうそう、そう来なくっちゃね・・・で?」
ニシ「タイトルフォルダーの逃げ切りっすか?」
マスター「菊花賞の逃げ切りは鮮やかだったからな」
ニシ「アカイイトの追い込みっすか?」
オレ「チッチッチッ!その2頭じゃないぞ」
留「ニシ!黙れ!・・・で?」
オレ「アサマノイタズラとキセキの2頭だな」
マスター「おいおい、無理矢理過ぎないかい?」
ニシ「エフ&クロとはレベルが違うっす」
留「ニシ!黙れ!・・・で?」
オレ「2頭とも走ることに関しては一流馬に引けを取らないと思うぞ」
マスター「キセキは菊花賞馬だからな・・・でもアサマはどうなんだよ」
ニシ「どうなんすか?」
オレ「いやいや調教での動きを見ると一発がありそうだぞ」
留「嬉しいねぇ、ケイバというのはこうでなくっちゃな」
ニシ「ケイバは当ててなんぼっすからね」
留「ニシ!」拳骨を作って息を大きく吹きかけている。首をすくめるニシちゃんがいる。
アサマノイタズラの調教での動きは素晴らしいものがあった。特に一週前追い切りが素晴らしい内容だった。美浦の南ウッドチップコースを2頭併せで内から追いかける形で最終コーナーに入り、柔らかいフットワークでキレイにコーナーリングして、直線を向くとすぐに左手前に替えてグイグイ伸びた。最後の1Fを11.2秒というタイムで上がった。タイムの優秀さよりも前脚の掻き込みの柔らかさが際立ったフットワークの素晴らしさに目が引かれてしまう。全体の動きは一流馬が持っているものと寸分もひけをとらない優れたものである。大いに期待が持てる。キセキの調教での動きも堂々とした素晴らしいものであった。いつものように栗東Cウッドコースをゆったりとした馬なりで最終コーナーへ入り、直線を向いてもムチを入れることなく鞍上が手綱から出すゴーサインに素直に応じて脚を伸ばしたものである。それでも最後の1Fを11.6秒というタイムで上がっていることにこの馬の素質の高さが伺えるのである。先日のジャパンCで見せた2コーナー過ぎからのマクリ競馬は驚かされた。和田騎手が入念に計画を立てて行った作戦だと思うが、キセキのサラブレッドとしての資質を表現するにはあまりにも見事な走りと言えるだろう。結果は直線に向いてバッタリ脚が止まってしまった10着というものだったが、有馬の大一番で鞍上を任される上り龍・松山騎手には大きなヒントが隠されているレースとなったことは明白である。何をやっても上手く事が運んでしまうのではないかと思わせるほど乗りに乗っている騎手に成長した松山にとって今年の有馬の持ち駒は「恵まれた」と受け取っていることだろう。とは言え主役2頭の調教の動きも素晴らしいものであった。エフフォーリアは美浦・南ウッドチップコースを3頭併せの真ん中に入り、最後の1Fを11.2秒というタイムで走り抜けて魅せた。十分に仕上がったと言える動きである。ダービーから天皇賞・秋を使って有馬に臨むエフ。菊花賞、ジャパンCをパスして万全のローテーションで挑む有馬という陣営の強い心づもりがヒシヒシと伝わって来る内容である。クロノジェネシスは美浦の南ウッドチップコースを長め(7F)から行って2頭併せの内から追いかける形で最終コーナーに入り、直線に向いてジワリジワリと脚を伸ばして、7F97.2―51.8―11.9秒で仕上げた。いつものように落ち着いた動きで中長距離最強牝馬としての風格を感じさせる内容である。鞍上のルメールの脚質とピッタリマッチングした追い込み脚質炸裂が大一番で披露される可能性は大である。何しろ昨年の優勝馬で連覇を目指す馬である。対するメンバーは違えど有馬コースを走って勝っているという強みは何にも代えがたい宝物物なのである。