ケンちゃん桃子のケイバ四方山話　2023年白い逃亡者　1/2

モモ「９日は白い逃亡者が２レースで見られる予定だったんだけど・・」
ケン「中京の１Ｒは逃げられなかったじゃねぇかよ」
モモ「そうなのよ、人気を分け合ったムルザバエフが乗る馬が逃げちゃったのよね」
ケン「その辺は名手・武豊が無理しなかったんだろ」
モモ「結局最後は差し切ったから良かったわね」
ケン「もう一つの中山・成田特別は面白いレースになったようだな」
モモ「そうなのよ、このレース、３頭の芦毛馬が出てね、その３頭がスタートから勢い良く飛び出して逃げたのよ」
ケン「そうか、こっちは思惑通りの『白い逃亡者』になった訳だな」
モモ「当初逃げるだろうと思ってた方の芦毛馬は２番手を走り、２番人気の方が先頭を行ったのね」
ケン「うんうん、どっちも芦毛だからいいだろ」
モモ「４コーナーまではこの２頭でレースを引っ張ってたんだけど譲った方が一杯になっちゃって」
ケン「やっぱり逃げ馬は逃げないとな」
モモ「残った芦毛の一頭も直線で一杯になっちゃって・・結局は３着」
ケン「じゃぁ逃亡者になれなかったって訳だ」
モモ「そうね・・直線で差されたときに・・・ゴメンって言ってたような・・」
ケン「そうか、逃亡者になれなかったコトを悔やんでたんだな」
モモ「少し悲しいというか寂しい感情が込み上げたわ」
ケン「分かるな・・胸が痛むぜ」
モモ「哀愁が漂うのよね」
ケン「白いハンカチを振っている悲しい絵が浮かぶ」
モモ「涙で前が見えないわ」
ケン「昔、葬式のときは白い装束を身にまとっていたらしいな」
モモ「あっ、チコちゃんでやってたわね、それ」
ケン「それが今は黒だから・・様変わりしたもんだ」
モモ「そうだね、今は黒装束よね」
ケン「だから青毛馬と芦毛馬が並ぶとただならぬ気配を感じるんだよな」
モモ「へぇ〜・・青毛・・？」
＞＞＞続く＜＜＜