スナック・パドック「2023オークス」その３・Part１

ガミ「どの新聞見てもリバーに◎で団子の花満開っす」
マスター「そりゃそうだろ、あの桜花賞を見れば誰だって◎を打つぞ」
オレ「条件が揃い過ぎちゃいませんか・・・ってね」
マスター「三冠取る馬がここで負けるようでは話にならんよ」
ガミ「唯一走った東京で負けてるっす」
オレ「あれは10頭立てで混み合わないはずが思わぬポケットにハマっちゃったからな」
マスター「４コーナーで外に出したかったけど壁を作られちゃったもんな」
ガミ「石橋脩っす、通称ジャマ男って呼んでるっす」
オレ「そうこうしているうちに後ろにいた坂井のラヴェルにウイニングロードを奪われちゃったんだ」
マスター「ああなったらさすがのリバーも打つ手無しだな」
ガミ「東京はコースが広いし紛れは無いように思うっすけどところがドッコイ・・・なんすよね」
オレ「騎手が考えることはほとんど同じだろうから先に動かれてベスポジ取られたらどんな騎手だってアウトだよな」
ガミ「川田を以てしてもっすから」
マスター「その経験が生きるだろ・・・桜花賞で凄い脚を持っていることが分かった以上二度は犯さないだろ過ちを」
ガミ「分かんないっすよ、人類は過ちを繰り返す生き物って言うっすから」

バタン！カランコロン！店のドアが勢い良く開いて鐘の音といっしょにフクちゃん登場である。

フク「リバー◎でしょうがないだろ」
マスター「だろ・・・だけどお前と意見が合うのは気に入らねぇな」
フク「何言ってんだよ、競馬の天才ボクちゃんと同じってコトは大船に乗ったも同然ってコトだぜ」
オレ「何か気持ち悪いよな」
ガミ「ゾクゾクっと背中に何かが走ったっす」
フク「お前らみたいに無い頭捻って勝てない馬を引っ張り出したって・・・無駄なんだよ、なっマスター」
マスター「なっマスター・・・なんて初めて聞いたぞお前の口から」
フク「そりゃぁねぇだろ、折角仲間が握手を求めてるんだから素直に握りなさいよ、ほら」
マスター「そ、そうかぁ」

・・・続く・・・