スナック・パドック「2023オークス」その５

マスター「どうだい？リバの調教の動きは」
オレ「完璧だな」
ガミ「もうすでに風格が漂ってるっす」
オレ「５歳の３勝馬をあっさり抜き去ってるもんな」
マスター「強い馬が順調に成長するとこうなる・・・典型的なエリートだな」

バタン！カランコロン！店のドアが勢い良く開いて鐘の音といっしょにフクちゃん登場である。

フク「リバは完璧だろ」
マスター「負ける図が浮かばないな」
フク「負ける要因が１mmもねぇぞ」
ガミ「条件が揃い過ぎっすよね」
オレ「ミッキーゴージャス・・・なんてどうだ？」
マスター「まだ条件馬じゃねぇかよ」
ガミ「２戦２勝、安田隆厩舎、戸崎圭騎乗」
オレ「何か臭わないか？」

母・ミッキークィーンは８年前のオークス馬、人気のルージュバック(２.７倍)を差し切っている。母娘制覇となればエアグルーヴ(母ダイナカール)依頼27年ぶりとなる。父・ミッキーロケットは５年前の宝塚記念馬(７番人気／サトノダイヤモンド・キセキ)であり血統的背景は十分に整っている。

フク「馬主の野口みづきってマラソンで金メダルとった人か？」
ガミ「あの人は『みずき』でこっちは『みづき』っす」
マスター「いいおばさんだろ？」
オレ「みずきちゃんは歩幅の大きいパワフルなフットワークで走ってたよな」
ガミ「マラソンランナーらしくない、って言われてたっす」
フク「そのパワフルなフットワークで２着に来れたら十分だろ」
ガミ「だからそっちはみずきで競馬はみづきっす」
マスター「そのみづきはもう走れねぇぞ」

無理やりのように注目馬を引っ張り出した本日のスナック・パドックだがミッキーゴージャスは楽しみだ。馬造りのスペシャリスト「安田隆調教師」来年２月に定年退職で厩舎を空けることとなり最後のオークス挑戦となる。次男の翔伍はすでに調教師になっており安心して定年を迎えることが出来るが、最後の最後に大きいところを取っておきたいのが本音だろう。トーカイテイオーの騎手として名を馳せた安田さんももう定年である。

フク「みづきのヒモになりてぇ」
マスター「みづきはリバのヒモになるんだろ」
ガミ「ゴージャスがリバのヒモっす」