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2023/05/18 23:04
スナック・パドック「2023オークス」その8
ガミ「リバはそろっと出て後ろからのケイバっすよね」
マスター「そりゃそうだろ、あの桜花賞を見ればそれでいいんじゃないのか」
オレ「今回は距離が伸びるから特にゆっくり出たいだろ」
フク「いいんだよ、途中は・・・ゴール板を一番先に通過してくれりゃあさ」
ガミ「いやいや、スタートは大事っす」
オレ「川田は馬任せって言ってるよな、桜花賞の時もそうだったらしい」
マスター「何かカッコいいな・・・川田」
フク「結果を出せば何でも許されるのさ」
ガミ「そうっす結果がすべてっす」
バタン!カランコロン!店のドアが勢い良く開いて鐘の音といっしょに桃ちゃん登場である。
モモ「見て、真っ赤なドレスよ」
マスター「3枠5番」
ガミ「ブラボー!分かりやすいっす」
オレ「また鮮やかな赤だなぁ、クラッと来たよ」
モモ「いいでしょ、似合う?」
フク「派手だよなぁ・・・シマムラじゃねぇのか?」
モモ「あらっ?あんなコト言ってる・・・ガミ、何とか言ってやって」
ガミ「まぁまぁ、二人とも同じ馬を応援してるんすから仲良くしてくださいよ」
モモ「ありゃりゃ、あんたもリバなの?」
フク「当たり前だろ、それしかねぇだろ」
マスター「リバ応援団がこれだけ揃えばもう怖いもんはないな」
牝馬の祭典「オークス」といえば桃ちゃんは黙っていられない。応援する馬の枠色の洋服を着てスナック・パドックにやって来るのが恒例となっている。絞れなくて2頭になってしまうと上が黄色で下が黒なんてコーディネートとなることもある。それでも桃ちゃんはスタイル抜群なので何を着てもお似合いなのには救われるのである。
モモ「リバで間違い無し、だわよね」いつものように飲み過ぎて少々呂律が怪しい。
フク「心配するな、お前のその服といっしょの帽子の馬が真っ先にゴールに飛び込むからさ」フクちゃんは優しく桃ちゃんの肩に手を置いた。
モモ「パワハラ!わたしの肩を殴った!」
フク「な、何だよ、この女」
フクと桃、いつまでも水と油の関係が続く二人なのである。