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2023/06/21 16:36
スナック・パドック「1989宝塚記念」その3・イナリワン・Part1
オレ「俺の◎はキリパワー(牡5・岡部・美浦/清水利)だった」
マスター「1番人気は皐月賞馬・ヤエノムテキ(牡5・西浦・栗東/荻野)で、勝ったのは天皇賞春馬・イナリワン(牡6・武豊・美浦/鈴木清・2人気)だった」
ガミ「豊さん2年目の年だったんすね」
オレ「イナリは難しい馬で若い武豊がよく勝利に導いたと勝算されたレースだったな」
マスター「サクラチヨノオー(牡5・小島太・美浦/境勝)がどん尻だったのが印象に残ってるな」
レースを引っ張ったのはダイナカーペンター(牡6・丸山・栗東/増本)で、勝ったイナリワンは3角で動き出し4角で2番手に追い上げる。この時の手応えは十分で無理のない楽なフットワークだった。キリパワーはというと中団で虎視眈々と直線での抜け出しを狙って岡部の手綱は持ったまま動かなかった。やはり3角で動き出し4角で前を狙ったがスローペースで中団の位置ではもう届かない。6着に沈んだ。2着にフレッシュボイス(牡7・松永幹・栗東/境直・10人気)が入り、3着にミスターシクレノン(牡5・河内・栗東/小林稔・7人気)、逃げたカーペンターは4着に粘った。5着・バンブーメモリー(牡5・松永昌・栗東/武邦・8人気)、7着にヤエノムテキ、ダービー馬・サクラチヨノオーは16着だった。
オレ「ダイナカーペンターは社台の馬でお父さんが米国馬・ダイクってところから名付けられた馬なんだぜ」
マスター「確か大橋巨泉が一口オーナーで名付け親だったんじゃなかったけ」
ガミ「へぇ〜巨泉さんっすか」
オレ「ウッシッシ・・・野球は巨人、司会は巨泉・・・ゲバゲバピー」
マスター「懐かし過ぎるだろ、それ」
このレースを勝ったイナリワンは、このあとオグリキャップと数々の死闘を重ねる訳だが、両頭とも公営出身という経歴を持ち、同じ境遇で走る良きライバルであった。この時乗った武豊は天皇賞春と2戦だけの騎乗でこのあとは関東の勝負師・柴田政人に引き継がれて行く。毎日王冠(2着・オグリキャップとハナ差の勝負)→天皇賞・秋(6着)→ジャパンカップ(11着)→有馬記念(1着)と戦績を積み重ねて行く訳だが、「天皇賞・秋(6着)→ジャパンカップ(11着)→有馬記念(1着)」という成績は、翌年のオグリキャップが見事に引継ぎ、有馬記念奇跡の復活優勝へとつながったのであった。
・・・続く・・・