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2023/07/09 22:33
スナック・パドック「2023・2歳新馬戦」その8・カルパ・レース後
マスター「白毛のカルパは3着だったな」
ガミ「ソダシよりガッシリした体格っす」
オレ「距離的にはマイル戦向きかな」
マスター「しかし白毛は目立つな」
カルパのスタートはゲートをすんなり出ることが出来なかった。馬が少し出るのを躊躇したように見えた。だが二の脚を使って最初のコーナーは5番手で回る。すぐ外には1番人気のルメール騎乗・6レガレイラがいる。先手を取ったのは横山武騎乗の2セットアップで1000mを62.4秒というスローペースで走った。最終コーナーを回って直線に向いた時にはカルパと2の差は3馬身あった。絶妙な逃げペースで逃げ切り勝ちは決まったかに見えた。残り200mでカルパの外にいた6は猛然とスパートをかける。伸びる伸びる、残り30mで2を捕まえて11/2差を付けての圧勝であった。2着に2が粘り、カルパは31/2遅れて3着入線となった。
マスター「レガレイラは物が違うな」
オレ「あのスローペースで短い直線を一気に差し切っちゃうんだから凄いな」
ガミ「これからっす・・・これから・・・」
マスター「そうだな、ケイコを積んでメシを食ってリベンジだな」
オレ「初戦からあんな凄い脚を見せられたんじゃ、どうにもやるせないな」
今夜のスナック・パドックは将来のある2歳馬の話題で盛り上がった。カルパの応援ということもありガミは上から下まで白ずくめの服装でまとめていた。白のTシャツに白のジーンズ、白いスニーカーも履いていた。マスターはガミのためにホワイトのハイボールを作ってくれた。そしてはんぺんのチーズ焼きと鱈の白子の酢の物が用意されている。「勝ってこれを食べたかったっす」ガミは悔しそうな顔で下を向く。「前を向けよ、前を向かないと事態は何も改善されないぞ」マスターから檄が飛ぶ。「なんてったってソダシの弟なんだから何とかなるさ」俺も多少の寂しさを感じながらガミを慰める。ガミは小さく頷きながら「そうっすね」と言ってグラスを口元に運ぶ。チビリと口に含む。「ウマっ」微笑みが戻る。カルパの今後に期待して今宵は飲み明かそうではないか。頑張れ!カルパ!期待してるぞ。