スナック・パドック「2023・若手騎手」その１・亀田騎手

マスター「亀田って知ってっか？」
ガミ「温心と書いてハートと読む」
オレ「親は思い切ったな」
マスター「役所でよく突き返されなかったもんだ」
ガミ「職員も納得っすよ」
オレ「家族どころか町も一丸となってこの名前を認めた訳だな」

亀田温心は22日(土)の札幌開催・３Ｒ(３歳未勝利戦・ダ1700ｍ)・４Ｒ(３歳未勝利戦・牝馬限定・芝1500ｍ)と連勝した。いずれも６人気(14頭)８人気(13頭)と人気薄を持って来ての勝利である。３Ｒはほんの少し馬がゲート出をためらって出遅れたが慌てず外目の後方に付ける。そのまま外を走り徐々に順位を上げて行く。３角で仕掛けて４角では４番手まで上がり、直線に入って残り200ｍ過ぎで先頭に立ちそのままゴール板を通過した。続く４Ｒはこれも馬がゲート出を嫌がって出遅れてしまう。最後方を進んで行く。３角手前では後ろから３番手であったがスパートして４角では中団後ろまで追い上げた。直線に向くと抜け出した１人気・横山武を２人気・ルメールが外から交わして先頭に立ったところにさらに外から８人気・亀田がゴール前で交わすという大立ち回りを見せてくれた。人気馬２頭を薄い人気の小柄な馬が風のように抜き去るシーンは見ていて爽やかだった。

マスター「同期のメンバーが凄いな」
ガミ「岩田望、菅原明、団野がいるっす」
オレ「成長株揃いだな」
マスター「良きライバルは良きジョッキーを育てる」
オレ「切磋琢磨して腕を上げて行って欲しいな」

今夜のスナック・パドックは若手ジョッキー・亀田を応援する場となっている。「あの右ムチの大きさとミート加減が素晴らしいな」勝負所で放つムチは馬の最後のひと伸びに大きな役割を担っているはずである。「大きいスイングはどうなんだ？」マスターは直線でゴチャ付いた時の心配をする。「野球やゴルフと違って相手が近くにいるケイバの場合はフルスイングってのはなかなか難しいんじゃないっすかね」ガミは右手を振りながらそう言う。しかし、しっかり当ててこそのムチである。亀田のムチは強くて効果が絶大である。この効果を生かして今後も今週のように伸び伸びとしたレースを展開してもらいたい。きっとハートはもっと強いのだろうから良い結果が続くよう期待している。頑張ってくれ〜〜！