スナック・パドック「2023・若手騎手」その３・亀田騎手

マスター「さすがに日曜日のハートはキツかったな」
ガミ「７人気・13人気・10人気っすからね」
オレ「重馬場で小柄な馬ばかり乗っての走りだったからな」
ガミ「10Ｒのジャガード(牡５・芦毛)は力が入ったっす」
マスター「ホントにお前は芦毛に目が無いな」
オレ「400キロそこそこの馬が-12じゃキツいよな」

亀田温心の６日(日)札幌での走りは、最初の３Ｒこそ「７人気→11着」と期待を裏切ったものの、４Ｒ「13人気→７着」、10Ｒ「10人気→５着」と馬の力量を少しでも引き出そうとする姿勢が伺えた。特に10Ｒ(札幌スポニチ賞・芝1200ｍ)は414kg(-12)という小柄な芦毛馬を後方から短い直線で外に持ち出して的確な右ムチを馬の脇腹に入れて馬を奮い立たせ４頭の馬を交わして５着でゴール板を走り抜けた。

マスター「誰とは言わないけどゴール前で目を瞑っちゃって自分を見失ってる騎手とは訳が違うな」
ガミ「しっかり回りが見えてるっす」
オレ「佐々木も３勝して函館の時の調子を取り戻した感があるから切磋琢磨で北海道を盛り上げて欲しいな」
マスター「こういうしっかりとした若手が成長することで開催が絞まるな」
ガミ「小林勝にも期待したいっす」

今夜のスナック・パドックは若手ジョッキー・亀田を応援する場となっている。「冷蔵庫の奥に隠れていたこいつをきょうは飲んでくれよ」とマスターがみんなに振舞ったのが去年のボジョレーヌーボーだ。こじゃれた小さめのワイングラスに注がれてしっかりと冷やされたボジョレーが目の前に置かれた。グビッ！喉越し爽やかだ。「青いな」俺はそう言ってグラスを置いた。「だろっ」マスターも同じ気持ちのようだ。「ワインは寝かしてナンボだよな」俺の正直な気持ちだ。「ハートも早くボジョレーを卒業しなきゃな」マスターは変な言い回しと気づきながらもそう言うと「伝わるっす」ガミがフォロー。さぁ、来週からは腕の見せ所だぜ亀田ハートくん、大いに頑張ってくれ〜〜！