スナック・パドック「2023・若手騎手」その５・亀田騎手

マスター「パドックを回ってる頃には７番人気だったけどなぁ」
ガミ「締め切られたら３番人気だったっす」
オレ「パドックでの状態はそんなに良かった訳じゃないのにな」
ガミ「馬格が大きくスマートな馬体ってトコに目が行ったんじゃないっすかね」
マスター「パドック解説で誰かが褒めたんだろ、きっと」
オレ「やっぱり横山武の馬が良く見えたな」

亀田温心は19日(土)札幌で５Ｒ新馬戦(芝1500ｍ・11頭立て)で３番人気のヒルノドゴール(牡２・栗毛・北出厩舎)に乗った。７番枠はゲートのつなぎ部分で扉開放装置のすぐ脇という悪い条件でのスタートとなった。やはり音に反応して少し煽り気味に出てその音の反対側(右側)に逃げるような形となってしまった。それでも二の脚を使って最初のコーナーは６番手の外目で入って行った。その後はその位置をキープしながら流れに乗っているように見えたが精神状態はゲートのアクシデントで緊張したまま走っていた。それは勝負所の最後のコーナーを回ったところで分かる。直線に向いても手前を替えずに必死に前に進もうとしていた。サラブレッドとしての走る本能をどこかに置いて来たような抜け殻状態であった。そんな状態の馬をいくら鞍上がゴーサインを出してもスムーズに走る訳がない。結局、ブービーでの入線となってしまった。

マスター「ゲートの扉開放装置の音は問題だな」
ガミ「札幌記念のトップナイフがそれだったっすけど」
オレ「ラーグルフとな」
マスター「経験を積めば問題はないのか？」
ガミ「馬によるっす・・・気にしない馬は全然平気なんすけどね」

今夜のスナック・パドックは若手ジョッキー・亀田を応援する場となっている。「日曜日は小倉の北九州記念に出てたなぁ」マスターは札幌で馬柱に亀田の名前が無いので心配していた。結果は９着(13人気)でもう１レース(６Ｒ３歳未勝利戦)は12着(３人気)だった。「なかなか結果が出ないなぁ」俺はもどかしい気持ちで結果を眺めている。「亀だけに歩みがノロいんすかね」ガミは知ってる童謡に重ねる。「まっじっくり行こうよ」マスターは温かい目で応援する。確実にジョッキーとして良いものを持ってレースに臨んでいる。運が向けば怒涛のような流れが来る。その日を夢見て１レース１レースを大切に乗ろうじゃないかハート君。頑張れハート！応援してま〜す。