スナック・パドック「2023・天皇賞・秋」レース後・Part２

マスター「ルメールの両陛下への挨拶には感動したな」
ガミ「松永幹夫元騎手の時も良かったっすけど今回も十分に満足する内容だったっす」
オレ「ルメールの紳士的な姿勢が素晴らしかったな」
マスター「やっぱり世界を股にかけて競馬界で生きている者らしい振舞だったな」
ガミ「俺もやってみたいっす」
マスター「お前が？学芸会じゃねぇんだからさぁ」
オレ「令和天皇ご夫妻に”ありがとう”と言いたいな」
マスター「まぁ皇族が競馬場に来るってのは世界では珍しくない訳だけどな」
ガミ「お陰で引き締まった天皇賞・秋になったっす」

今夜のスナック・パドックは天皇賞・秋のレース結果を肴に盛り上がっている。「改めてマスターの快勝に乾杯だな」俺は悔しいながら精一杯の笑顔を作ってビールジョッキーを掲げた。「お見事だったっす」ガミもジョッキーを掲げてマスターを持ち上げる。「いやいや、当然チン三色バンバンってトコだな」マスターは指を折りながら古いギャグで喜びを表現した。「しかし、ドウ君は見せ場が無かったな」マスターは余裕のコメントである。「府中も前日には雨が降ったんだろ」俺は原因に馬場の状態が少しあるのではないかと思っている。「あの大きなフットワークは馬場が渋ったら嫌だろうと思うからさ」と続けると「馬場状態は良の発表だったっす」ガミも少し気にしていたようだがＪＲＡの発表を見て問題無しと踏んだようだ。「ＮＨＫの解説をしていた鈴木元調教師も”馬場状態は良いですよ”と言っていたぞ」マスターはＮＨＫで競馬を見ていようだ。「受信料、払ってるんすか？」ガミから素朴な質問が飛び出した。「今回みたいに競馬でお足が頂戴できた時には払う訳よ」マスターらしい返答である。「イク君一強の時代が来たな」俺は府中の直線を余裕の走りで駆け抜けたあの走りに敬服である。しかもレコードタイムでの走りである。とてつもないスターホースが誕生した今年の天皇賞・秋は深く心に残るレースとなった。イク君、ありがとう。君の躍動して活躍する姿がずっと続くように願っています。頑張れ！イク君！