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2024/03/13 10:43
スナック・パドック「2024年・スプリングS」・その1
オレ「スプリングSといえばマティリアルだろ」
マスター「直線の短い中山で4角どん尻大マクリだから印象的だったよな」
ガミ「へぇー見たかったっすねぇ」
オレ「あの名手・岡部に『ビックリした』と言わしめた末脚だったからな」
マスター「シンボリ牧場の期待の星でクラシックへの道が大きく開けたと思った訳だよな」
ガミ「ルドルフのあとっすか?」
オレ「3歳下になるな」
マティリアル(牡・鹿毛・田中和厩舎・1984年産)。シンボリ牧場主・和田共弘氏の愛馬である。シンボリ牧場の馬は冠名に「シンボリ」が付くのが恒例だったがマティリアルはその流れを変える一頭だった。それは牧場としても期待を込めたものであったに違いない。2戦目の府中3歳S(東京芝1800m良)で3着だったが3戦2勝の戦績を引っ提げて堂々の1番人気(2.6倍)に押し上げられてレースに臨んだ。当日は良馬場発表ながら小雨が降り続く悪天候で時計のかかる馬場状態になっていた。それゆえ上りがメチャクチャかかって前崩れの展開となった。マティリアルとしては末脚を爆発させるには持って来いの展開となり未だに語り継がれるレースを作って見事な勝利を上げてクラシック戦線に名乗りを上げたのだった。
マスター「『優駿』っていう映画を撮ることが決まっていて、この年のダービー馬がその主役に抜擢されることになっていたんだ」
ガミ「へぇーじゃぁスプリングSの時にはマティリアル有望説が主流だった訳っすね」
オレ「陣営はすっかりその気だったハズだぞ」
マスター「でも、肝心のダービーではどん尻強襲では無くて『どん尻そのまま』だったからな」
ガミ「すっかり当てが外れた訳っすね」
マスター「お前の馬券と一緒・・・全然マト外れ」
オレ「でも、メリーナイスっていう鼻筋の通った栗毛の綺麗な馬が映画に出演したのは良かったんじゃないのか」
マスター「絵的にはベリーナイス・・・ってな」
ガミ「俺の予想はすっかり外れて財布の中身はヘリーナイス・・・お見事!」
・・・続く・・・