スナック・パドック「2024年・スプリングＳ」・その２

今夜のスナック・パドックは引き続きスプリングＳの話題で盛り上がった。その主役は、2015年に勝ったのはキタサンブラック(牡・鹿毛・清水久厩舎・2012年産)だった。ブラックはここまで２連勝であったが、３番人気→９番人気と注目度は低かった。ここでも５番人気(１番人気はリアルスティール・牡・鹿毛・福永・矢作厩舎)という評価。レースは好スタートから２番手に付けて４角で先頭に立ちそのままゴールインという横綱相撲であった。デビュー以来３連勝での勝利でクラシック戦線に堂々と名乗りを上げた一戦となった。この年の皐月賞・ダービーはドゥラメンテ(牡・Ｍデムーロ・鹿毛・堀厩舎)が制している。メンバーを見るとダービー３着のサトノクラウン(牡・ルメール・堀厩舎)を含めて豪華なラインナップであった。
「今年はブラックやマティリアルがいるか？」マスターがぶっきら棒に問いかけると、ガミが「ブラックがシックスペンスで、マティリアルがウォーターリヒトっすかね」と即座に答える。「やんわりとクラッシックの足音が聞こえて来たな」オレはマスターがカボチャをミキサーにかけている後ろ姿を見ながらそう呟くと「ミキサーの音でその足音は聞こえないっす」ガミがいつものように雰囲気をぶち壊した。オレは構わず中山競馬場の方向にクラッシックを目指す３歳馬に幸多かれと祈りを送った。頑張れ！３歳馬！