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2024/04/18 11:38
スナック・パドック「2024年・フローラS」その1
マスター「今、YouTubeで寺内貫太郎一家を観てるんだけど・・・懐かしくて面白いな」
オレ「うんうん、俺、好きな番組だったな」
ガミ「浅田美代子が出てたんっすよね」
マスター「出て来る役者が全て味があるな」
オレ「伴淳、由利徹、左とん平・・・そして悠木千帆、最高だな」
マスター「そうそう、悠木千帆が素晴らしいな」
ガミ「樹木希林っすよね」
マスター「そうそう、もっくんのお義母さん」
オレ「当時31歳であの老け役だからな」
マスター「動きがメチャクチャ機敏なんだよな」
オレ「そうそう、あのギャップが観ていて胸躍るわけよ」
悠木千帆(のちの樹木希林)は「寺内貫太郎一家」で女優としての新境地を開いた。森繫久彌に見出されてテレビに出演するようになりコメディ役者として森繫久彌を尊敬していた。今振り返ると彼女の背後には常に森繫久彌がいて遠隔プロデュースされていたように思える。壁に貼ってある沢田研二のポスターを暫し眺めて「ジュリー!」と愛情込めて叫ぶシーンや息子の貫太郎(小林亞聖)に腕を持たれて壁に投げつけられるシーンなどを見ていると常にカメラ越しにいるお客が喜ぶ演技を心掛けているのが解る。当時人気グループのダウンタウンブギウギバンドがゲスト出演してスモーキンブギを唄っているシーンではツナギを着てサングラスをかけて一緒に踊っている。その場面で彼女は唄っているメンバーの股間をタッチして回るシーンがあった。もちろん宇崎竜童も触られている。このエッチなシーンこそ森繫久彌につながる芸であると確信している。そんなコトよりここで伝えたいのは彼女の運動神経の良さである。70過ぎの老け役を31歳でこなしているのだから動きが良いのは当然なのだが、観ているこっちの頭の中が混乱してしまうほどの動きをものの見事に演じてこなしてしまうのには驚きを隠せない。お手伝いの美代ちゃん(浅田美代子)とジャンケンをして勝って左頬にビンタを舞う手の動きの素早さや、空手をやる職人と一緒に蹴りや突きを演じる時の動きの機敏さは思わず拍手を送ってしまうほどお見事である。
・・・続く・・・