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2024/05/03 15:42
スナック・パドック「2024年・NHKマイルC」その3・Part2
マスター「頼むぞシュトラウス、真っ直ぐ前に出てくれよ」
ガミ「阪神では左に飛んだんっすよねぇ」
オレ「そう左、左に飛ぶんだったら扉開閉器があるから他馬に迷惑をかけることは無いよな」
ガミ「あとはコンバデカーブースも12番枠で扉開閉器のすぐ横っすよね」
オレ「この馬はレースで2回しか走ってないから分からないな。でも前走はすんなり真っ直ぐに出てるけどな」
ガミ「俺の1番手馬っすから真っすぐ前に出て欲しいっす」
マスター「1番枠のマッキンリーだって扉開閉器の影響を受けるだろ」
オレ「そうなんだよ、ゲートはあまり上手くないので心配だよな」
ガミ「2番手馬っすもんね」
オレ「大外枠18番に入るアルセナールは末脚勝負だから良い枠と言えるかもな」
今夜のスナック・パドックはNHKマイルCの話題で盛り上がった。カランコロンカラ〜ン!店の扉に付けてあるベルが鳴って配管工のフクちゃんがお出ましである。「何だよ、何だよ、そういう楽しいゲームがあるなら呼んでくれよぉ〜」不満タラタラである。マスターはガミに指で唇を塞いで無言のダメ出しだ。何度も頭を下げて許しを乞うガミ。「ちなみに俺の◎はシュトラウスさ」グラスに氷を満タンに入れて芋焼酎のロックを自分で作りながらそう言った。「危ないっす」ガミは即座にそう返した。「危ない?何が」フクちゃんは合点がいかない。「だからっすね・・・」ガミの説明が始まった。「大丈夫、大丈夫、この馬は府中で走らせると馬が活き活きして弾けるんだ」ガミの丁寧な長い説明もまったく意味が無かったようだ。「ベテラン・北村宏騎手の意地を見たいものだよ」合わせてそこまで考えていたとは恐れ入った。「シュトラウスがゲーム馬に選出されて無いのか?」フクちゃんは今からでいいから参加させてくれと願い出た。ノーブルロジャーとアレンジャーという先行する馬たちを指名して万札をテーブルに叩きつけた。「残り物には福がある」フクちゃんがそう言うと何だか真実味が増すから不思議である。参加者が増えて賞金が膨らんだゲームにマスターは満面の笑みである。さっきは目でガミを怒っていたが今はガミの頭を撫でて「デカした」と言って褒め称えている。さぁあのゲームの賞金は予定通りマスターの懐へ飛び込むことになるのだろうか?楽しみである。マイルは参るにつながらなければ良いのだけれど・・・。