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2024/05/10 21:37
スナック・パドック「2024年・ヴィクトリアマイル」その2・Part2
マスター「おいおい、何でまたそんな枠を引き当てたのかなぁ」
ガミ「ついてないっす」
オレ「正に2度あることは3度ある・・・ってコトじゃないの」
マスター「止めてくれよ・・・こんな時こそレジェント武が何とかしてくれるだろ」
オレ「馬の出遅れ癖は騎手でカバー出来るものじゃぁないだろ」
ガミ「よっぽどタイミングが合ってスポンとゲートを飛び出す以外に無いっすよ」
マスター「そこを何とかするのがレジェント武の真骨頂だろ」
ガミ「見せてもらいたいっす・・・レジェントの技を」
マスター「見せてもらいましょう」
ガミ「今回はこのゲートを無事にクリア出来れば行けるんじゃないっすか」
オレ「レジェント武は地方で調子の良さをアピールしているんだからな」
今夜のスナック・パドックはヴィクトリアマイルの話題で盛り上がった。カランコロンカラ〜ン!!店の扉に付いているベルが大きく鳴ってチエちゃん登場である。きょうは黒のシックなワンピースでお出ましである。「スタニングローズっすか?」ガミが突っ込むと、それには返事もせずにジョッキーをあおる仕草と人差し指を自分の方に2度曲げて最後にカウンターを指差した。マスターはチエちゃんの催促より速く冷えた生ビールの中ジョッキをカウンターに置いた。「ルメールが選んだ馬なのよ」と言ってカウンターに広げた競馬新聞の馬柱の2番枠にキレイな人差し指を乗せた。そして中ジョッキを口に運びグビグビと喉を鳴らす。「調教の動きは抜群だったな」オレは調教VTRで確認している。「でしょ、でしょ」チエちゃんは目をハート型にして喜んでいる。「府中のマイルは1戦1勝っすね」ガミが好実績を伝えると「良し良し」生ビールのペースはガンガン上がる。「ゲートも上手くなってるからな」マスターも良い情報を入れる。続けて「フィアスプライドって訳すと"猛烈な誇り"だよな」と言うと「そうなのよ、ルメールにピッタリでしょ」チエちゃんの長い人差し指がマスターの鼻の穴に突き刺さるほどに伸びた。ルメールにとっては心強い女性ファンの熱い視線が注がれることとなった。「ルメちゃん、頼んだわよ」立て続けに5杯の中ジョッキの生ビールが泡と消えた。その勢いをレースに送り込めればチエちゃんの応援は無駄にならないだろう。楽しみである。