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2024/09/30 15:15
スナック・パドック「2024年・スプリンターズS」終えて・Part2
ガミ「スタートが全てだったっす」
マスター「腰をぶつけてビックリしたんだろうな」
ガミ「やっぱりレース前に勝つ条件が揃い過ぎるとこういう事になるんす」
マスター「怖いな競馬は」
オレ「杉山晴厩舎に拍手を贈りたいな」
ガミ「さすが去年の最多勝利調教師っす」
マスター「デアリングタクトを育てた調教師だもんな」
ガミ「ルガルは今年の高松宮記念は一番人気だったっす」
マスター「10着に終わって骨折が判明して・・・それから復帰させたんだからな」
オレ「その間の治療・リハビリが良い休養になった訳だ」
マスター「すごいコトだよな、それって」
ガミ「そうっすね、簡単なコトじゃないっす」
マスター「ルガル君、これからは君を見習って努力する人間になろうと思います」
ガミ「何か気持ち悪いっす」
今夜のスナック・パドックはスプリンターズSの話題で盛り上がった。マスターからオレにはジャックダニエルのハイボール、ガミにはエビスの生ビールが振舞われた。馬券を大きく外したにも拘わらずである。さらに味噌と酒粕に漬け込んだサワラの焼き魚も合わせて振舞われた。「いいんすか?」ガミは少々戸惑いを見せている。「何か新境地を見出したかのように見えるけど」オレも戸惑っている。「と言うか君たちと知り合いになれて喜んでいます」マスターは完全に別人間になっている。「何かの宗教にでも入った?」オレは恐る恐る問い掛けした。マスターは右手の人差し指を立てて小さく横に振り「チッチッチッ」そしてカウンターの奥からスポーツ新聞を取出し「ジャイアンツ優勝しましたぁ〜」と新聞の阿部監督胴上げを大きく取り上げた一面を広げた。「4年ぶりだぞ、4年ぶり」マスターはこの喜びを伝えたかったのである。オレはベイスターズでガミはタイガースファンであることは百も承知のマスターは言い出すタイミングを見計らっていたようだ。「お前らの悔しい顔をしっかりとこの目に焼き付けたかったのさ」マスターは心の中を打ち明けた。「やっぱりマスターはマスターだったっす」ガミは一転呆れ顔になった。「クライマックスシリーズで泣きづらかくなよ」とは言えゴチになったお礼は言わねばならぬ。「きょうの焼き魚のお味は絶妙な加減でしたな、ごちそうさま」『いやいや杉山晴調教師のように十分な準備をして調理をしましたので当然です』ありがたく、いただきました。