スナック・パドック「2025年・大阪杯・終えて」Part２

５は10をあっさり抜き去って内の２も交わしてゴール目指してまっしぐらである。外から良い伸び脚を見せたのは13ロードデルレイ、内を14エコロヴァルツ、そして７ヨーホーレイクである。５はそのまま先頭でゴールイン。１馬身差で13が入りさらに１馬身差で７が３着、ハナ差の４着に14、２は５着まで落ちてしまった。11の出遅れが無ければ５のペースが乱れることは回避出来ただろうし11そのもののペースもメチャクチャになることは無かっただろう。いかにスタートを上手に切るかはレースの内容を整えるためにも必要なアイテムのひとつと言えるのである。

ガミ「ゲートを心配していた馬たちが今回は無難にこなしたっすね」
オレ「もっと乱れて大変なコトになることばかりを考えていたからな」
マスター「予想通りに乱れたのはデシエルトだけだったのか？」
オレ「そうなんだよ、ボッシュもデルレイもキュランタもパレスも・・・問題なし」
ガミ「予定が狂っちゃったっす」
マスター「まともにゲートを出るならデルレイは抑えたかったもんな」
オレ「調教の動きは抜群だったからな」
ガミ「悔しいっす」
オレ「まっそれがケイバだからな」
ガミ「結果が全てっす」
マスター「１レースで１頭当てれば御の字だろ」
ガミ「もっと広い視野でケイバを楽しみたいっす」
マスター「そういう事を言ってるからガミるんだぞ」

今夜のスナック・パドックは大阪杯の話題で盛り上がった。「新潟へ行く旅費が稼げなかったガミに豚汁を作ってやったぞ」マスターは小どんぶりに熱々の豚汁をよそっている。「そりゃぁありがたいっすね」ガミは大喜びである。何でも新潟の妙高市にある「たちばな」という行列が出来る豚汁専門店がＮＨＫの番組で紹介され同時にレシピも紹介されたのだという。ここの店の特徴は、玉ねぎの甘さを味のメインにしており大量の玉ねぎを煮込むことから始まる。豚肉を入れて豆腐を入れて味噌を入れて煮込む。普通、みそ汁の味噌は最後に入れて仕上げるが、ここの豚汁は最初から投入して煮詰める。グツグツと味噌で具を煮込むのである。「さぁ召し上がれ」マスターはカウンターに豚汁が注がれた小どんぶりを２つ並べる。

・・・続く・・・