競輪
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2025/07/09 13:43
ケンちゃん桃子のケイバ四方山話「2025・坂路調教について・その４」
モモ「栗東トレセンに坂路コースを造ろうと言い出したのは誰なの？」
ケン「テンポイントを管理していた小川佐助調教師のようだな」
モモ「調教師？へぇ〜」
ケン「関西でデビューから３連勝で、翌年クラシックレースを目指して関東に乗り込んだ」
モモ「初戦が東京４歳Ｓ(東京芝1800ｍ)だから府中競馬場に入厩した訳よね」
ケン「そこで獣医から『東京競馬場には関西には無い坂があって腰を痛める可能性があるので注意するように』と言われたらしい」
モモ「そうなんだ」
ケン「そして現実に東京４歳Ｓで腰を痛めた」
モモ「あらら」
ケン「それでも、スプリングＳ(中山芝1800ｍ)を勝って５連勝として皐月賞(中山芝2000ｍＧ��)へ駒を進める」
モモ「トウショウボーイが立ちはだかる訳でしょ」
ケン「初めて苦杯をなめる訳だな」
モモ「そしてダービー(東京芝2400ｍ)へと向かう訳ね」
ケン「７着惨敗、骨折が判明する訳だよ」
モモ「レース後、小川佐助調教師は報道陣を前に涙ながらに訴えたと言うじゃないですか『栗東に坂路コースを！』と」
ケン「テンポイントという馬は凄いポテンシャルを持った馬だったんだな」
モモ「競馬史を変えるような存在感のある馬だった訳よね」
ケン「そんな大切な馬を失ってしまうんだから悲しいな」
モモ「種牡馬として活躍して欲しかったわよね」
ケン「返す返すもあの日経新春杯は悔しいレースとなってしまったな」
モモ「小雪ちらつく極寒の京都競馬場、背中には６６.５キロもの負担重量」
ケン「だから言ったんだよ『よせ！』って」
モモ「誰に言ったの？」
ケン「テレビ画面にさ」
モモ「ん？」
ケン「あの時のテレビ実況の杉本アナは実に気持ちの入った生々しい語りだった」
モモ「名実況だったんでしょ？」
ケン「杉本さんならではの実況だった」
モモ「テンポイントへの思いがこみ上げて来たんでしょ」
ケン「テンポイントにはいろいろな思い出があるからな」
モモ「若い頃東京に向かうテンポイントのために歌を作ってそれを杉本アナに歌わせる予定だったらしいじゃん」
ケン「結局売り物にならないということで新人歌手に選手交代となった」
モモ「突然の騎手変更ね」
ケン「騎手の降ろされる気持ちが分かるアナウンサーはそうは居ないぞ」
モモ「さすがです」
- テンポイント
- プリン
- トウショウボーイ
