ケンちゃん桃子のケイバ四方山話「キングvs美駒・その３」函館

ケン「キング姉さんは喜んでると思うぞ」
モモ「何をさ」
ケン「美駒の積極性を評価してるはずだ」
モモ「スタートがいいもんね、美駒ちゃん」
ケン「スパっと勢い良く出すもんな」
モモ「俊敏よね」
ケン「見ていて気持ちがいい」
モモ「そうね、キング姉さんもスタートが上手だから共感を呼んでるかも」
ケン「ビンビン呼んでるだろ」
モモ「嬉しいわよね」
ケン「数少ない同性の騎手の頑張る姿を見ればそりゃぁ嬉しいだろ」
モモ「美駒ちゃんだって嬉しいわよね」
ケン「そりゃぁ嬉しいなんてもんじゃないだろ」
モモ「ところで函館２歳Ｓ(函館芝1200ｍ)のキング姉さんは素敵だったわ」
ケン「エイシンディード(牡２・大久保厩舎)だろ」
モモ「今年の５月に門別でデビューしたばかりの２戦１勝２着１回の馬よ」
ケン「中央では初めてなんだろ？」
モモ「そうなのよ２戦とも門別で走ったレースよね」
ケン「パドックでの動きは落ち着いていて良かったぞ」
モモ「小柄(448kg)だけど均整の取れた無駄のない動きは見所十分だった」
ケン「その馬にキング姉さんが跨ればあの結果は当然さ」
モモ「好スタートからすぐにハナを奪ったもんね」
ケン「キング姉さんが一番前を走ったらもう抜くことは出来ない」
モモ「えっ！何でよ」
ケン「あのまん丸お尻を拝んだら後ろの騎手は蛇に睨まれた蛙さ」
モモ「確かに後ろでゴチャゴチャやってるけど前には行けなかったわ」
ケン「行けるはずが無い、それだけ満月のようなお尻様は神々しいのだよ」
モモ「何よ、お尻ばかり強調して」
ケン「そうだなキング姉さんのレースセンスをもっと褒めるべきだよな」
モモ「そうよ」
ケン「あの、馬を御している身体のバランス、特に腕っぷしの強さは男勝りだな」
モモ「美駒ちゃんは感動しただろうね」
ケン「自分好みのレースだったから特に感動したんでないかい」
モモ「あれっ？急に北海道弁？」
ケン「いいべさ」
モモ「いいけど、美駒ちゃんは新潟出身よ」
ケン「新潟は米どころで有名だけど今は北海道も美味い米が獲れるようになったもな」
モモ「『ゆめぴりか』とか『ななつぼし』が有名よね」
ケン「んだ」
モモ「間違っても来日中のキング姉さんに備蓄米を食べさせちゃダメよ」
ケン「んだ」