ケンちゃん桃子のケイバ四方山話「2025・坂路調教・その９」イスラコラソン

モモ「今村聖奈ちゃんが魅せてくれたわ」
ケン「な、何を見せてくれたんだ？」
モモ「あっ！何か嫌らしいコト、考えたでしょ」
ケン「今はダメさ、レギンスとかいうのを履いてるからな」
モモ「何、下着の話？」
ケン「ありゃぁダメだ。色気がねぇ」
モモ「27日新潟11Ｒの直線1000ｍのレースのことよ」
ケン「あぁ競馬の話か、良かった良かった」
モモ「新潟の直1000ｍレースって馬場の良い外ラチ沿いをみんな走るじゃない」
ケン「うんうん、内枠に入っても外へ出してる馬たちが多いな」
モモ「そうでしょ、それを敢えて内ラチ沿いを走らせて勝利したのよ」
ケン「何て馬だ？」
モモ「イスラコラソン(牝３・大和田厩舎)」
ケン「何番枠にいたんだ？」
モモ「２枠３番に入ったのよ」
ケン「そこから外へ出すのは凄い労力が必要だからな」
モモ「それでも多くの馬はそうしてるじゃない」
ケン「やっぱり荒れた馬場を選ぶより芝がビッシリ生え揃っている馬場の方が有利と考えるよな」
モモ「聖奈ちゃんは数学が得意だったんじゃない？」
ケン「ピタゴラスの定理を競馬に持ち込むとはなかなかのヤツだな」
モモ「実はこの馬、美浦の坂路コース上り12.0秒を出しているのよ」
ケン「おお『モモピンピン作戦』だな」
モモ「この日の出走馬では唯一美浦坂路上り12.0秒だから注目してたのよ」
ケン「で？勝ったのか？」
モモ「勝ったわよ。1/2馬身差での勝利」
ケン「内ラチ沿いを攻めたのはコラソン一頭だけか？」
モモ「１枠２番枠の馬もいたわ」
ケン「そうか、それが良かったんだ」
モモ「併走する馬がいるといないとじゃ雲泥の差だからね」
ケン「やっぱりライバルは必要だな」
モモ「とにかく良く勝ってくれたわ」
ケン「内外大きく離れて走ったんじゃ勝ったか負けたか騎手が判断出来ないだろ」
モモ「３０ｍくらいは離れてるんじゃない？」
ケン「でも半馬身差だったら分かるかな？」
モモ「どうだろ」
ケン「しかし荒れた内馬場をよく走ったな」
モモ「そこが坂路上り12.0秒の底力なのよ」
ケン「で？何番人気だったんだ？」
モモ「それが10番人気だったのよ」
ケン「ええっ！何で教えねぇんだ？」
モモ「何で聞かないの？」
ケン「君を尊敬するから次は頼む！」
モモ「ハイよ」