ケンちゃん桃子のケイバ四方山話「キングvs美駒・その５」札幌

ケン「10日10Ｒは美駒の積極性が活きたレースだった」
モモ「キング姉さんが乗る１番人気の馬を僅差で抑えて先着したわよね」
ケン「キング姉さんは大外枠ということもあって落ち着かないポジショニングを強いられた」
モモ「美駒ちゃんは好スタートを切って先頭集団の中にいたわ」
ケン「美駒はスタートが上手いな」
モモ「前向きなのよね」
ケン「騎手にとってスタートは大事だからな」
モモ「迷いが無い感じがする」
ケン「それが大切なんだ」
モモ「見てると馬と一緒に出てるというより馬をゲートから出させてるって感じがする」
ケン「身体で馬を前に誘導しているように見えるな」
モモ「あの動きを見ていると天性のものがあるんじゃない？」
ケン「あるな、スタート名人と呼ぼうぜ」
モモ「スターになる可能性がある」
ケン「巨人の星になるのだ」
モモ「何、空、指差してんのよ」
ケン「星一徹になった気分で美駒を応援する」
モモ「厳しい指導は要らないわ」
ケン「オズマのような騎手になって欲しい」
モモ「何か勘違いしてない？」
ケン「とにかく美駒にはスタートの上手さを活かしたレースを積み重ねてもらいたい」
モモ「そうすれば明るい未来が開けるわ」
ケン「そしてキング姉さんを見習って大きくまん丸いお尻を作り上げてもらいたい」
モモ「またそれ？」
ケン「そう、そこが肝心なところなんだ」
モモ「ケンちゃんが眺めたいだけでしょ」
ケン「いや違う、美駒のためを思って進言してるんだ」
モモ「じゃぁどんだけお尻を大きくすればいいの？」
ケン「とにかくキング姉さんと同じ大きさにする必要があるだろ」
モモ「そりゃぁまた大変なコトだわ」
ケン「そうでもないだろ」
モモ「どんだけ食事を採ってどんだけトレーニングすればいいのよ」
ケン「・・・」
モモ「あれっ？シカト？」
ケン「・・・」
モモ「あれっ？トボけてる」
ケン「シリましぇ〜ん」
モモ「何それ」