スナック・パドック「2025年・スプリンターズＳ」終えて・Part１

やはり８番ペアポルックス(牡４・黒鹿・松若・梅田厩舎)はヨレた。それも右側にヨレて７番サトノレーヴ(牡６・鹿毛・モレイラ・堀厩舎)に体当たりを食らわせた。レーヴも少し左にヨレ気味にゲートを出たものだからまともに左腹部に衝撃を受けてしまった。その後、立て直して何も無かったように前を向いて走ったがあのアクシデントによるタイムロスもさることながら精神的なショックは計り知れないものがあった。15ルガル(牡５・青鹿・川田・杉山晴厩舎)はいつものスタートは切れずに左に少しアオり気味にヨレて川田の身体がゲートにぶつかった。いつもならブリブリいわせて先行争いに加わるのにアクシデントのせいで鳴りを潜める形になった。11トウシンマカオ(牡６・栗毛・横山武・高柳瑞厩舎)はやはりゲートつなぎの扉開閉器横で音に反応してアオり１完歩遅れた。もっと遅れたのはそのとなりの12ヤマニンアルリフラ(牡４・芦毛・団野・斉藤崇厩舎)だった。ゲート内で小刻みに脚踏みしている時にゲートが開きこちらは２完歩も遅れをとった。そして音にも反応している様子が伺えた。好スタートを切ったのは少しアオり気味にゲートを出た13ジューンブレア(牝４・鹿毛・武豊・武英厩舎)だった。７枠13番枠から素早い二の脚を使って内に切れ込み最初のコーナーを先頭で回りレースを引っ張った。それに追従したのが大外枠にもかかわらず好スタートを切り真っ直ぐにゲートを出た16ウインカーネリアン(牡８・栗毛・三浦・鹿戸)だった。３番手の外に11マカオ(二の脚を使ってここまで順位を上げていた)、内に１ピューロマジック(牝４・鹿毛・松山・安田)と並んで、７レーヴは７番手、６ナムラクレア(牝６・ルメール・長谷川厩舎)は９番手、15ルガルは10番手。勝負所の４角でライバルはライバルの位置をしっかり把握してポジショニングを取っていた。直線に向いた時に先頭はまだ13ブレア、１馬身差で16カーネリアン。その後ろ１マジックまでは５馬身差があった。ここからの絵としては残り200ｍ標識辺りで前が止まって後ろの馬たちの追い比べ合戦になるはずだった。しかし、前２頭の叩き合いは続き、行った行ったの前残り競馬となってしまった。ゴール前で16カーネリアンがアタマ差前に出て勝利し、終始レースを引っ張った13プレアが２着に残り、６クレアが１1/2差で３着に追い上げるのがやっとだった。続く