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2025/11/23 22:42
スナック・パドック「2025年・マイルCS」終えて・Part2
マスター「直線に向いてすぐに先頭に立った時は正直『早い』と叫んでたぜ」
オレ「外からラッシュが上がって来た時は『ハマった』と思った」
ガミ「フォースはマンタルと一緒に上がって行きたかったっす」
マスター「あの辺が川田のセンスだな」
オレ「マンタルの末脚を信じた乗り方だったな」
ガミ「あの走りをされたら勝てる馬はいないっす」
オレ「確かに横綱相撲だったな」
マスター「結果的に強いレースになったんじゃなくて強い馬が意図的に強いレースを魅せ付けたんだ」
ガミ「お手上げっす」
オレ「フォースも頑張った」
ガミ「でも虚しいっす」
オレ「マンタルに敬意を表して清々しい気分になったんじゃないのか?」
マスター「素直に認めた方が利口だぞ」
オレ「今はとてもそんな気分にならないっす」
マスター「まっ今日は俺の奢りで生ビール飲み放題にしてやるから喜べ」
今夜のスナック・パドックはマイルCSの話題で盛り上がった。フォースの優勝でオグリキャップ以来の芦毛馬優勝馬の夢は儚く消えた。ガミの悔しさはその点では俺たちも同じなのである。89年のマイルCS(京都芝1600m)は、オグリキャップ(牡5・芦毛・南井・瀬戸口厩舎・1人気・1.3倍)とバンブーメモリー(牡5・栗毛・武豊・武邦厩舎・2人気・4.0倍)が激突したレースだった。最後の直線で先に先頭に立ったのはバンブーで誰もが『勝った』と思ったほどに武豊の手綱捌きは完璧だった。がしかし、そこから顎を突き出し伸びて来るのがオグリの凄さである。南井の強烈な追い出しと風車ムチに反応してラチ添いを正にグイグイ伸びて来た。ゴールでは計ったようにハナ差前に出たのである。2走前にも毎日王冠(東京芝1800m)でイナリワンとの激走をハナ差競り勝っているので『オグリはゴールの位置を知っている』と言わしめたのだった。そしてオグリはこのマイルCSの翌週にはジャパンC(東京芝2400m)に参戦して、ホーリックス(牝7・芦毛・オサリバン・NZグルシー厩舎)との「2:22.2」という驚異のレコードでクビ差の2着に入るのである。バンブーとの死闘がなければこのジャパンCでの走りは生まれなかったのではないか。それを考えると陣営の目論見は確かだったと言えるのだろう。
続く


