凱旋門賞２０１８

昨年はサトノ軍団２頭の遠征、今年はクリンチャーの遠征で凱旋門賞が中継されて馬券も発売された。ホント、ＪＲＡさん、よくぞ海外レースの馬券発売をやってくれました。おかげで今年も最高峰のレースを観戦できました。

クリンチャーの調教ＶＴＲとパドック映像見てたら思わず馬券のヒモに加えてしまった。展開が向けば、ユタカだったら、ひょっとするか？と思ったが甘くなかったなぁ。勝負所になったらアッという間に置き去りにされた。クリンチャーだって決して弱い馬ではないと思うが、ちょっと性能が違いすぎた。

グリーンチャンネルの中継だが向こうの映像を流すせいか日本と違う感じで新鮮だ。向こうのＴＶは馬主や厩務員に調教師にもスポットを当てていて、とてもいいと思う。今回はずいぶん武豊が映っていたなぁ。今回の遠征でも現地の馬の騎乗依頼を受けるし、すっかり当たり前の感じでいられるのは凄い事だと思う。

この武豊をして凱旋門賞を勝ち負けできるような馬の依頼はない。というのが本場の実情。向こうの人たちは伝統とかしきたりとかすごく重んじるようだからホイホイ新しいモノに手を出したりしないと聞く。そりゃデットーリをはじめとする凄腕がひしめいているんだから、その必要もない。武豊は日本の勝ち鞍全盛期に米国に１年間、フランスに１年間長期遠征をしているが、その後は日本に戻ってきた。尻尾を巻いて帰ってきた訳ではなく合理的ではないと感じたのではないかなと思う。やはり色んな意味で壁は高いのだろう。モレイラが香港から日本に来ようとしているのも同じような理由ではないだろうか？

しかし今回のようなレースを見ると改めて世界は凄いなと痛感する。エルコンドルパサー、ディープインパクト、オルフェーヴルは本当に凄い馬だったのだと思うとともに「近い将来日本馬が制する」という言葉が遥か遠くに感じてしまう。それにしてもエネイブル、ローテのキツい米国なんか行かないで日本に来ないかな。ジャパンカップ→有馬記念を制する初の外国馬になってほしい。

写真はエイシンヒカリのエプソムカップの時のもの。この偉大な騎手に続く者がいるのか？