遅まきの日本ダービー後察

私の変なクセで、わざわざ金出して外食するのに皆が行かないような味もサービスもイマイチな店にイマイチなのをわかった上で行ってしまう、というのがある。食べ物だと店の味なんかそうそう変わる訳ないから「やっぱりイマイチだったな」で終わりだが、コレが馬券だとソレだけで終わらず、思わぬ気付きがあったりするから面白い。

先週の日本ダービーでコントレイルが強いのはわかってる。皐月賞であの勝ち方だったのだからアッサリ勝っても不思議じゃないと思ってた。ただ私はコントレイルの距離適性というものを疑っていたからソコは「敢えて」コントレイルを外した馬券で挑んだ。日本ダービーは１０００М通過が６０秒より遅い事はあまりないと思っていたのでスタミナ面でコントレイルに揺さぶりをかけてくれる事を期待したのだ。ソレがあの超スローペース。ナンなんだ！どいつもこいつも勝つ気あるのか！と疑いたくなった。レース直後は腹が立って仕方なかったのだが、頭が冷えてくるとナゼああしたのか？が気になってきた。

ダービーに勝てる見込みのない馬に乗った場合どうするのか？馬の持てる力を出し切って１つでも上の着順を目指す、もちろんコレが競馬の本分なのだろうけど、ソレだけであのスローペースになるのか？
で、スローペースのダービーを調べてみると過去５年で１度だけありました。レイデオロが勝った２０１７年は１０００Ｍ通過がナンと６３．２秒！今年のよりも更に遅い。

今年と２０１７年の共通事項　→　中心にいた馬がどちらも東西の有力厩舎所属。

なるほど、スポ魂の出る幕じゃないかもですな。

しかし調べてみると過去５年でハナを切ってるのが全て関東の騎手でしかも横山典２回、横山武１回というのも面白い。今年も向こう正面からハナを奪ったし６年間で３回、横山家だと４回。何かこだわりでもあるのだろうか？

さて、今週は東京春のＧ１シリーズのファイナル安田記念だ。全馬、パドックで見ている安田伊左衛門翁に恥じないレースを期待します。

写真は東京競馬場パドック傍に設置されている安田伊左衛門翁の胸像。無観客の今年も花はお供えられているだろうか？