第７９回相馬野馬追振興春季競馬大会観戦記��

競馬大会は予選を６レース行ってから予選の着外馬同士のレースに３着馬同士、２着馬同士、１着馬同士の決勝３レースが組まれて全１０レースが行われる。
この日の出走した２６頭をnetkeibaのデータベースで調べてみたが、馬名と年齢が合致しなかったり該当ナシだったりの馬がほとんどの中、バティスティーニ・タマスカイブルー・グラスボイジャーの３頭がヒット。引退して普段は近辺の預託施設にいるのだろうが、こうして馬事文化の継承に一役買っているのは少し嬉しい気分になる。

乗り役は本祭に出る人達で身体つきから見るに乗馬クラブのインストラクターとかではなさそう。春・秋の競馬大会では鎧・兜の甲冑姿ではなくヘルメット・勝負服・乗馬ブーツの競馬騎手と同じ格好。騎乗スタイルが天神乗りではなく鐙を短くしたモンキー乗りなのは大したものだと思った。多くの方が家族連れで来ていて小さな子供がパパを応援する光景は競馬場で馬券を購入した観客が応援する姿を見慣れた目には実に微笑ましい。

レースの方はソコはやはり草競馬。元競走馬にモンキースタイルで騎乗していようと技術的には本職には遥かに及ばないがコレはコレで見ていて面白い。そういえば昔、とんねるずのバラエティでも草競馬やってたっけ。
ゲート機がないからスタートは概ね揃った状態でのヨーイドンなので呼吸が合わずカンパイになる事が３つ４つあったが、スタートが成立すると全てのレースが逃げ先行で決まってしまった。スタートの重要性が再認識できる。予選レースでは馬の力に差があるからの最初のコーナーで先頭と後続にはものすごい差が付いてしまってそのまま決まるし、ある程度力の揃った決勝レースでもソレは同じだった。一旦、開いた差を逆転するのは容易じゃないのがよくわかる。

１レースが始まる前に全員でコースの石拾いを行ったり、実行委員が「散水機の使い方がわかんねぇだけどぉ〜」とか叫んでいたりしたけど、全体的にスムーズに進行で９時〜１５時の予定が１４時を過ぎる前には閉会式も終了。前泊で移動しといてよかった。

写真下は昼飯で食べた「野間土手咖哩」。柔らかく煮込んだ玉ねぎが真ん中にドーンでなかなかウマかった。パッケージには相馬野馬追の図と解説がガッチリ書いてカッコいいので記念品でとっておこう。