993件のひとこと日記があります。
2017/08/16 07:55
昨日テレビでツール・ド・フランスのドキュ
昨日テレビでツール・ド・フランスのドキュメントを観ました。フランスを自転車で一周するレースの試合を現場に行って取材している番組です。このロードレースに日本人も参加していました。なにが凄いのか、高低差2000メール以上の落差を3500キロの距離を3週間かけて、最終ゴールのパリのシャンゼリゼまで走りぬくというものです。沿道で選手たちを応援するフランスの各地の人々を主に取材した番組でした。フランスの山あいの村落、牛が放牧されたのどかな地域が村民一体となって選手たちを応援する姿が写し出されていました。10年ぶりにロードレースの沿道になった村もあれば50年ぶりだ、と言って孫を呼び寄せて観戦する老人の姿がありました。なにがこのレースに惹き付けられのだろう、とアナウンサーは懸命に問いかけるのです。凄い速さで通り過ぎてゆく選手たち。ほんの一瞬のためになぜ、と問いかけると老人は「そうさ、あの凄まじさを見るとエネルギーをもらえるから、あしたも頑張ろうって気になれるのさ」とつぶやくのでした。日本人はなかなかこういう思考にならないようです。自分中心だから自分にそのメリットがなければ、なんで早く走って一瞬のうちに通り過ぎてゆく奴らを何日もかけて準備せにゃならん、と思ってしまう。この老人のように他者のことを思い励ますことによって自分にもその恩恵が貰えるという考え方が素晴らしいと思ったのでした。現在の日本人は即物的で、すぐに自分にメリットがなければ目を向けない人が多いのにと、感じたのでした。申し訳ないのですが、競輪競馬などはギャンブルで金のために見に行くのですから…ね。我が国はと言えば、表層的であまりにも思慮深さに欠ける日本人が多いなぁとウンザリしながら観ていました。