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2018/07/13 15:49

暑いので戯言

やりきれない暑さで頭ン中が蒸れてしまい ムレムレのまま古本をひらいていました…〜
正岡子規の弟子たちのお話 です。
高浜虚子と河東碧梧桐の恋愛についての発見がありました。

高浜虚子は随分有名になりました。子どももたくさんいて孫に曾孫にと、親族一同で俳句に励んでいる様子です。そして、碧梧桐は病弱でしたが、俳句に新風を吹き込んでいきました。
私の記憶に染み込んでいる碧梧桐の俳句があります。

<ミモザを活けて 一日留守にしたベッドの白く >
大抵の人なら、一日留守にしたベッド、で終るところでしょうね。ところが碧梧桐はその後に「ベッドの白く」とわざわざ字余りを付け加えました。この言葉によって碧梧桐の心理が明確に伝わってきます。単純に風景等を描写するだけなら、真の文学とは言えない歌の世界に心理的な明確さが書き込まれたように私は思いました。
病弱な碧梧桐のやりきれない思いがいつまでも心に残ってゆきます。
そして、野心家とさえ思ってしまう高浜虚子とは対称的な生き方をした碧梧桐を私はいとおしくなってしまいます。
何故、高浜虚子を野心家と言ってしまうか、私の感じたことを述べます。

碧梧桐が病気になって療養している明治30年に、その婚約者であった糸子さんと高浜虚子は知り合い結婚しているのです。いわば略奪婚をしている。

そして、明治33年にそんな碧梧桐をあわれみ青木月斗は実の妹茂枝と結婚させたのでしょう。と想像しています。
繊細な感情を表現出来る碧梧桐に人間性を感じたから妹を嫁がせたのではないか、と考えてしまいました。
子孫に恵まれ、有名になった高浜虚子と河東碧梧桐の文学の違いが現れているように思っています。

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