アルテミスステークス予定馬の分析

グレイシア
ダイワメジャーの割りに素軽く前の出難さはあまり感じない。加速するとピッチを上げるタイプで小回り、短距離型な印象。新馬は逃げ、アスター賞は追い込みで連勝しているが、共に上がり2Fの競馬で馬単体でのペースはどちらも大差が無く、レースに合わせて器用に立ち回る機動力には疑問あり。
アスター賞での上がり33.5は過大評価禁物。この週は土日共に直線が強い追い風で後ろで溜めれば、33秒台が出せるコンディションだった。同日の2歳未勝利1600でも33秒台が2頭いる。出遅れが結果的に嵌まった感が強い。勝ちっぷりに余裕は有ったが、更にパフォーマンスを上げる余地はそれほど無さそうで東京1600とは、イメージが合わない。

△ウィンゼノビア
スクリーンヒーロー産駒でグラスワンダーから続く筋肉質な体型だが、見た目よりも走りは柔らかい。現状、スタートの良さとスピードの違いで先行して勝っているが、逃げ馬ではなさそう。
パワフルなスピードの持続力が売りで力のいる馬場は得意だと思われる反面、高速決着に対応できるかは、新馬戦時の高速馬場でのタイムや上がりからは微妙で、瞬発力勝負では見劣りする。
人気にもなるだろうから、後続馬のいい目標になると思われるので、勝ち切るのは難しい。ここが4戦目で上がり目もそれほど期待できないので、前残りでどこまで残るかが焦点。

○ミディオーサ
ディープインパクト産駒だが馬格があるので、線の細い感じは受けない。
デビュー戦は追走に苦労していたが、直線で外に出してからは凄い伸び。他馬を気にするのかも知れない。
続く未勝利では好位の外目を余裕で追走して楽勝。この馬は有力候補だと思われるが内枠に入ると脆さが出るかも。
→モレイラへ乗り替わり

ドナアトラエンテ
新馬戦は少頭数のスローを促しながらの追走で、直線なんとか前を捕まえて勝ち上がった。ディープインパクト産駒らしい柔らかい走りで跳びも大きいが、馬格が無くスロ専な印象で距離短縮は微妙。
また、揉まれてどうか？の疑問もあり。
→出ない

ライデンシャフト
新馬戦はレーヴドカナロアと同じレースだったが、大出遅れでレースに参加できず。続く未勝利を上がり最速の逃げ切りで勝利。減量騎手での逃げ切りなので過大評価は禁物だが、デビュー戦もレーヴドカナロアとの着差は少なく、出遅れが無ければと思わせるのも確か。
血統面で洋芝向きな印象。
→内田へ乗り替わり

△サムシングジャスト
新馬戦は好スタートからスッと3番手を追走して直線はフラフラしている逃げ馬の内を掬って1着。勝ちっぷりが地味で福永JKの好騎乗も光ったが、馬の実力もバカにできないと思う。
断然人気のソルドラードが負けたことで、そちらに目が行き勝ちだが、人気の盲点になるのはこういう馬。ウインゼノビアの直後で一番展開利がありそう。
→サウジアラビアＲＣ 8着
掛かり気味に先行。
道中ハミを噛みっ放しで、直線半ばで力尽きた。馬が若い。
→アルテミスに行くようです。
3戦連続で乗り替わり

▲ビーチサンバ
阪神1600の新馬戦を完勝
クロフネ産駒で東京1600も合いそうだが、少頭数外目でスローの番手といったレース運びだったので、多頭数で同様のパフォーマンスが出せるかは微妙なところ。今年のマイルカップのパクスアメリカーナみたいに馬群でもがくシーンも無くはない。
やや重で33.4秒の上がりを出しているが、9月の阪神開催は雨が降っても早い上がりが出ることを忘れてはいけない。
昨年の野路菊ステークス(重)でクリノクーニングが32.9秒、ディロスが33.6秒。過信は禁物。
→藤岡康へ乗り替わり

◎トスアップ
新馬戦は好スタートからスッと4、5番手を追走して4コーナーで前に並びかけ、直線で抜け出して完勝
同日の1000万特別と1.5秒差でタイムは馬場コンディションの割りには優秀。1000万特別の勝ち馬はハッピーグリンで次走は富士S(G3)。この結果次第ではもっと評価を上げる事になるかも。
やや重&洋芝で結果を出しているだけなので、高速野芝での時計勝負に不安は有るが、馬体が薄く、跳びが大きいので軽い馬場の方が合いそう。馬体が華奢なので、もう一段の成長が見られれば万全。
→ハッピーグリンは富士S11着と下位も、着差は1.0秒。健闘だと思う。
心配なのは馬場。土埃が舞うのに時計が早く、安田記念と同様にとても固い。
馬は大丈夫？

最後に
トスアップを◎にする為の能書きと言われればその通り。ご容赦を。