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2022/05/01 17:48

春はあけぼの、ラニもあけぼの。

 春はあけぼの。

 三大随筆の一つ、枕草子の始まりの言葉ですね。
 今日で天皇賞・春が終わり、競馬における春競馬はまだまだ続きますが、これから季節においては5月5日が立夏となりますので、暦の上では来週は夏となります。
 ちなみに春競馬・夏競馬・秋競馬にはちゃんと決まりがあります。春競馬は年始からダービー頃、夏競馬は6月から9月手前、秋競馬は9月始まり〜年末までとなっています。冬競馬はないんですよね。不思議です。

 来週はNHKマイルカップですが、土曜日でしたでしょうか? ケンタッキーダービーもありますね。

 ケンタッキーダービーにはMy Old Kentucky Homeという曲を歌うという風習、と申すのでしょうか。兎にも角にも、そういう習わしがあります。
 伝統というものを感じることが出来るのは、何か良いものであります。文化の違いはもちろん、習わしが習わしとして確立するまでの流れとか考えるとワクワクします。
 普段触れている世界とは全く違う世界を覗き見られるから、と申しますか。まだまだ若輩者である自分からすると、色々な世界を僅かな片鱗でも見ることができれば後学の為になると思います。
 そんな違う文化に触れやすくなったのもラニというお馬さんのおかげでしょう。色々と変なキャラが付いたユニークなお馬さんでしたが、彼の歩んだ道に続くお馬さんがいます。

 春はあけぼの、の続きは大雑把に言えば「徐々に白くなる山際が少し明るくなって、紫色に雲がたなびく。その様が良い」という文が続きます。
 ラニはまさにそんなお馬さんでした。
 ケンタッキーダービーという日本馬にとってほぼ未知の世界へ、スキーキャプテン以来の出走をし、プリークネスステークスとベルモントステークスで結果を残しました。
 その結果、ロード・トゥ・ザ・ケンタッキーという出走権を得る制度が日本にも導入されました。
 それはさながら山際が徐々に明るくなるような。夜明けの始まりでした。

 ラニ以降、米国の三冠に挑んだ日本馬は出走取消したお馬さんを除けば2頭います。先日引退したマスターフェンサーと去年挑んだフランスゴデイナです。
 どちらも結果として見れば残念でしたが、挑戦する日本馬が現れたことに意味があると思います。凱旋門賞と同じです。挑まないと勝つことはないのです。
 
 そういうわけでして、「春はあけぼの」であるように「ラニもあけぼの」だと思うわけです。
 いずれ三冠のうち一つだけでも制覇するお馬さんが出ることを、私は強く願います。あっ、凱旋門賞もね?

 かしこ。

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