4件のひとこと日記があります。
2022/05/07 23:23
米国の土と日本の砂の戦いについて見ていきましょう!
来ました、ケンタッキーダービー!
アメリカと日本のダートは泥と砂と言われるほど違います。日本で強い馬がアメリカでも強いとは言い切れず、逆もまた然りです。
ソイフェットという馬がアメリカから東京大賞典に遠征してボロ負けしたこともありましたね、肺出血もあったようですが。
クラウンプライドは血統的には問題ないように思えます。調教も良いらしく、Twitterで「私はクラウンプライド買わない!騙されるな!」って発狂しているアメリカ人もおられましたね。
さて、日米の違いを見ていきましょう。
1.スタート
ファンファーレがないのが国際的には圧倒的に多数派です。シュッと始まって終わります。スマートですね。
が、ケンタッキーダービーやベルモントステークスなど一部レースは別です。昔の日本競馬にもありました「Call to post」が響きます。
「ラン・フォー・ザ・ローゼス」の通称が示す通り、バラの咲く庭園みたいな場所があり、毎年にこやかでふくよかなおじさまがファンファーレを演奏しています。
バラが咲いて、甘ロリ系を好む女性が好きそうな場所です。ロイヤルプリンセスアリスとめっちゃ合いそうです。私はゴスのが好きですけどね。
毎年、少し手直しされていて本当におしゃれです。そんな中でふくよかなおじさまがマーチングバンドの格好で笑顔で演奏するので可愛いです。
「ファンファーレ鳴るならスタート変わらないのでは?」
と思われるかもしれませんが、アメリカでは競走馬にリードポニーが横に付きます。横にお馬さんがいることで落ち着いてゲートへ向かうことができます。
クラウンプライドの気性はよくわかりませんが、父親を考えると…ね? 普段より落ち着いていけそう…かな?
2.馬場
土と砂と対比されるほど違います。
まず日本のダートは100%砂です。砂だけを敷き詰めた馬場になっています。
一方でアメリカの馬場は土と言われていますが砂と粘土のミックスです。砂と粘土の割合は競馬場によって変わってきますが、いずれにせよ粘土が入っているのでスピード適性が求められる馬場になっています。
チャーチルダウンズ競馬場は砂に粘土とシルトが馬場に混じっています。シルトは粒が砂よりは細かいけど粘土よりは荒いものです。
で、メイダン競馬場のダートはこれに近い形のダートになっています。意外とUAEダービーで走れるなら案外走れる可能性はあります。もちろん、含まれる土とシルトの割合は違いますが。
あとチャーチルダウンズ競馬場はあんまり大きくない競馬場です。東京競馬場の芝コースを少し小さくした感じですね。そんなコースなので第1コーナー入る時に内前か否かでかなりレースが左右されます。
3.展開
アメリカのダートはスタートと同時に全力疾走します。逃げ馬だからとか先行馬だからとかじゃなく、みんなぶっ飛ばします。小学校の運動会における徒競走みたいな感じです。基本スローペースになることはありません。
そんなレースばっかりなので後方待機組も直線に入ったぐらいにはそれなりに疲れます。カブラヤオーみたいなものです。結局いったいったの勝負でいったいったの結末になります。
なので初っ端から前に行けるスピードに対する素質が問われます。前にいけないとまず勝てません。後ろから勝ち切る馬もいないわけではないですが多くはありません。シルキーサリヴァンみたいなのはともかく。
そして息を入れる心肺機能、最後まで粘り切るスタミナが続いて必要になってくる感じでしょうか。
そんなわけでケンタッキーダービーは内側の逃げ先行できる馬が圧倒的に有利です。というより前に出られる馬というだけで強い馬なんです。
外側回されると圧倒的に不利なので外枠はそれだけで嫌われます。
日本ダービーが19番以上まで馬番があった時に抽選で外枠にならない馬が勝つという意味をこめて「運の良い馬が勝つ」という格言が生まれましたが、まさにそれです。
ここまで言ってきた私の夢なんですが…メッシエーです。
クラウンプライドくんはごめんなさいッ! 日本人として応援はしています。
どこかの新聞みたいに「危険な人気馬」を上げるならホワイトアバリオですかね。
クラウンプライドは実績考えると…ですが、日本馬には頑張ってほしいですから。「負ける可能性高くても応援したい」と買う人も多いでしょう。だからこそこの人気だと思っています。そこに危険だの何だの言うのは無粋なのは明らかですから。
ほんと〜に、ケンタッキーダービー楽しみです!
ではでは〜。
かしこ。