ユニオン2019年産セレクト 〜本命編その５〜

【pegasus 40/キングスベリーの2019】

　同じファミリーのキングヘイローとラシアンルーブルによる共通牝祖Squanderを戻すクロスは、X染色体伝達経路上における4 x 4 の位置である。長年このクロスの研究をしてきて、経験的にこの位置でのクロスが一番理想的なように思う。
　このような配合のキイを持つ母キングスベリーは、繁殖牝馬として期待できる配合であり、すでにキングズガードという重賞勝ち馬を輩出した。

　シニスターミニスターの父Old Triesteは、A.P.Indyの強いインブリード+母のアウトブリードという理想の基準交配方式でつくられたサイアー。
　そのような緊張と緩和の父からのメールラインを受けつぐシニスターミニスターは、アウトブリードでまとめられている。先述したようなしっかりとした配合のキイを持つ母にとって理想の配合相手である。これもまたキングズガードという重賞勝ち馬を輩出した一因であろうか。

　本馬は、そのような偉大な兄キングガードの１００％同血の全弟である。