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2020/11/03 21:47
ユニオン1歳馬への追加出資(6頭目)
過去にアドマイヤムーン産駒に出資したことがある。ノルマンディーにおいての、前野牧場生産の牝馬だった。名前はルナシンフォニーという女の子だった。彼女は競走馬になることが叶わなかった。
ユニオン1歳馬へは、既に5頭出資しているが、実はあと2頭、出資の様子見をしている馬がいる。うち1頭が「アドマイヤムーン]の牝馬で、「前野牧場」生産馬だ!
(いかにもリベンジ!とか言いたげだけど)これは実は完全に後付けで、本当の出資検討理由は、母の累代において配合された、Quiet American×Nureyev×Majestic Light×Le Fabuleuxの血統。
中でも、Quiet American×Majestic Light×Le Fabuleuxらのサイアーは、BMSラインに存在することで凄まじい遺伝力が期待できるサイアー達だ。牝馬に活躍馬が多いサイアーをフィリーサイアーと呼ぶが、このように繁殖牝馬の父として活躍馬を出すサイアーもまたフィリーサイアーと呼ぶことがある。フジキセキの母父がLe Fabuleuxということで、何が言いたいのかご理解してもらえるのではないだろうか。
ちなみに、名牝ニシノフラワーは、「Majestic Light」×Danzig×「Le Fabuleux」である。
このBMSラインに存在するフィリーサイアー達だが、中でもQuiet Americanの存在がとびぬけて大きく、私が長く研究しているXファクター理論のダブルコピー牝馬としても最上級のサイアーだ。「ザ・ブルードメアサイアー」という称号を与えたいくらいの実績で、このサイアーが母父にあるだけで、主役(サイアー)を食ってしまいかねない存在なのだ。
母は高齢の時に本馬を産んだことが懸念材料となりそうだが、実は本馬が誕生するまでに数回流産を繰り返す、という空胎明けでの出産で、歳の割に仔は少ない。
困難を乗り越えて産んだ母の仔。
そこには、何とか子孫を残そう、という力が働き、遺伝の力強さを期待する。それは牡馬牝馬違えど、ホワイトマズルやウォーエンブレムらのように。これもまた本馬に期待する要因の一つである。
以上のように、わかりやすい「配合のキイ」というのは存在しないが、長年に渡り構築された繁殖牝馬としての理想的な血統と、ハンデを乗り越えて伝える遺伝子、この二点に期待して、また「前野牧場生産のアドマイヤムーン牝馬」という縁でもって出資を決意した。
(わが血統ブログに投稿するように、「。。。だ。。。。である」といった硬い表現での解説になったことをお詫びいたします。)