競輪
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2021/09/26 00:15
アスタラビクトリアの2020 その１
父 ドレフォン
2021年8月8日までの時点で、ドレフォン産駒の新馬勝ちした４頭のうち３頭が、母方にクロフネ、もしくはノーザンテーストを内包している。それらは、ドレフォンの配合のキイである ヴァイスリージェント = ヴァイスリーガル （全きょうだいクロス）を累進させる働きを持つ。
・クロフネ→ ヴァイスリージェントのクロス
・ノーザンテースト→ ヴァイスリージェント（ヴァイスリーガル） ≒ ノーザンテースト
今後も注目して見ていきたい。
＿こう書いた後、勢いそのままついにこの配合馬から重賞勝ち馬が出た。
では、アスタラビクトリアの2020はどうか？まずは母の血統を見ていこう。ちなみに、このすぐ上の姉 アスタラビクトリアの2019 こと アスタラグローリアU+A0にも出資している。彼女の血統、配合解説のページから一部抜粋する。
母 アスタラビクトリア
元出資馬で、私に初のG�気鬟廛譽璽鵐箸靴討�れた ローブティサージュ 。その母とアスタラビクトリアは「イトコ」という血統である。面白いのは、アスタラビクトリアは「ヴィクトワールピサ型」に対し、ローブティサージュの母プチノワールは「アサクサデンエン型」なのだ。どちらも「経験的ニックス」による配合なのだろう。そのような血縁もあって、ユニオンで２年連続募集されたアスタラビクトリアの仔２頭を出資した、といっても過言ではない。改めて出資馬2頭の母の血統を見ていくことにする。
アスタラビクトリア は、G�毅馨’� ヴィクトワールピサ のすぐ下の妹で、さらに父も母も同じ、すなわち１００％同血の 「全きょうだい」である。
その血統をおさらいすると、ネオユニヴァース x Machiavellian x Bustino と累代配合されており、特に「この牝系を大きく繁栄させた功労馬」の母父 Machiavellian の存在がとてつもなく大きい。
Machiavellian は、現代の主流血脈である Halo系、Northern Dancer系 と吸着する配合のキイ Almahmoud 3 x 3 《３代母を戻す牝馬クロス》を持つ母 Coup de Folie を Mr. Prospector との交配である程度薄めた 「The ブルードメアサイアー」だ。
先述通り、主流血脈と脈絡する Machiavellian を母父に構えているので、配合相手を選ばない繁殖牝馬、それがアスタラビクトリア だ。
「ところが」
である。その Machiavellian ≒ Almahmoud （*ここでの≒は「ニアリークロス」という意味ではなく、「AといえばB」という意味）の使い方が難しく、それはこのファミリーの Machiavellian に絡めたクロスを用いた以降の産駒の成績を見ればわかる。アサクサデンエン や ヴィクトワールピサ の種牡馬としての物足りなさも含めて。Machiavellian を使うとそこで完成してしまうかのごとく以降衰退している。唯一、例外的存在の元出資馬ローブティサージュは、Machiavellianを使ったのちに雑種的なアウトクロスサイアーのウォーエンブレムを配すことで「緩和」させた。しかし競走馬としては「例外的に」活躍したが、母となってからがやはり血の呪縛となってしまった。MachiavellianとHalo系を繋ぐことで配合の袋小路に陥ってしまうのだ。（つづく）
- ドレフォン
- クロフネ
- ノーザンテースト
- リージェント
- ヴァイスリーガル
- アスタラビクトリア
- アスタラグローリア
- ローブティサージュ
- ヴィクトワールピサ
- アサクサデンエン
- ネオユニヴァース
- Machiavellian
- Bustino
- Halo
- Northern Dancer
- Almah
- Coup de Folie
- Mr. Prospector
- ウォーエンブレム
