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2021/09/26 00:17
アスタラビクトリアの2020 その2
(つづき)
本馬の姉 アスタラグローリア は、あえてMachiavellianをふんだんに使う選択をとった。しかし単調にAlmahmoudを継続した手法ではなく、クロフネとサンデーサイレンスとのニックスに注目し、さらに牝祖の配合のキイ__3代母 Much Too Risky の配合のキイ、 Rose Red = Sweet Lavender が、フレンチデピュティ × Turn-to による avendula の牝馬クロスと脈絡する。__といった配合のキイをクロフネ(フレンチデピュティ)が引き出すのを期待する配合なのである。配合のテクニックとは「緊張」と「緩和」だとすれば、本馬の姉 アスタラグローリアは「緊張」だ。
では、アスタラビクトリアの2020はどうか?
上に書いた<ドレフォンの走る配合のキイ>は持ち合わせていない。姉U+A0アスタラグローリア の配合のキイである、本馬から見ての3代母 Much Too Risky の配合のキイ、 Rose Red = Sweet Lavender と脈絡するキイ__それも持ち合わせていない。ただ、ドレフォンというサイアーは、Almahmoudを内包するも5代アウトブリードのサイアーなのである!これは「ローブティサージュを再び!」と勝手に解釈している。
このように、本馬の姉 アスタラグローリアが「緊張」といった配合法を用いたのに対して、妹アスタラビクトリアの2020は「緩和」という道を選んだ。
血統論、配合論は、「確率」なので、同じパターンの近交交配ばかりではなく、違った手法の交配を試みてみるのも肝要だ。同じ母から、方や「緊張」、方や「緩和」、そのような姉妹に出資することは、「高確率への期待」だと思って出資した。
(おわり)