チャーチクワイアの2020

本馬の血統は、ネオユニヴァース × フレンチデピュティ × ノーザンテスト の累代配合の母に モーリス 、なので、生じるクロスは サンデーサイレンス 4 × 3 と ノーザンテスト 5 × 4、そして ノーザンダンサー 5 × 5。

サンデーサイレンス 4 × 3 のクロスに注目しがちだが、個人的には ノーザンテースト 5 × 4 の方に注目している。

それは、祖母ロレッタチャペルの配合のキイであるーーヴァイスリージェント ≒ ノーザンテスト 3 × 2 ーーこのニアリークロスを ノーザンテスト を内包している モーリス との配合により累進させる効果があるからだ。

その交配方法にも好感が持てる。祖母 ロレットチャペル がニアリークロスを施して緊張的配合のキイとしたのに対し、母 チャーチクワイア は5代アウトクロスの ネオユニヴァース を配されたことにより、『基準交配』という緩和的配合が施された。「緊張」→ 「緩和」と来て、先述の ヴァイスリージェント ≒ ノーザンテスト の累進クロス。見事なまでに、「緊張」→ 「緩和」→ 「緊張」と緻密な交配方法によりつくられた本馬なのである。