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2017/08/23 12:17

レーヴダムールという競走馬のことをご存じ

レーヴダムールという競走馬のことをご存じだろうか。

10月の京都新馬戦で勝ち名乗りをあげ、1勝馬ながら年末の阪神ジュベナイルフィリーズでトールポピーの鼻差2着に入ったものの、そのレースを最後にターフから消えて行った「幻の名馬」です。

私は彼女に出資していました。

ツアーで初めて見たときに雄大な馬体とおっとりした性格に一目ぼれしてしまい、第一希望で出資が決まったときは本当にうれしかったのを覚えています。

期待以上の活躍をしてくれて、年明けのクラシック戦線でも必ずすばらしいパフォーマンスを見せてくれるものと確信していました。

ところが、彼女には生まれついての弱点がありました。
蹄の成長がとても遅かったのです。

2戦を終えたところで、蹄の成長が思わしくなく、春のレースをあきらめて、生まれ故郷のノーザンファームで治療に専念することになりました。

しかし、症状はなかなかよくならず、結局、1年以上もの休養を余儀なくされてしまいました。
でも、彼女はがんばって再起を目指していました。
牧場まで会いに行ったとき、つぶらな瞳でこちらをじっと見ていたのが印象的でした。
その目はとても涼やかで落ち着いていました。

そして、どうにか出走のめどが立ち、調教を行っていた矢先に急な心臓破裂で亡くなってしまいました。

販路調教を終えて、逍遥馬道を歩いて厩舎に帰る途中の出来事だったそうです。

そのことをクラブのホームページで知ったとき、頭が真っ白になり、なにがどうなったのかしばらく理解できませんでした。

レースなど出なくてもいい、無事にお母さんになってほしかった。彼女の子供が見たかった。

その思いだけがずっと頭から離れませんでした。

あれから10年ほどの月日が流れ、久しぶりにラッキーライラックという素晴らしい競走馬に出会うことが出来ました。

この子には無事にレース人生を全うして、生まれ故郷の牧場に帰ってほしい。
そして、いいお母さんとして生涯を全うしてほしい。

それだけが今の自分の願いです。

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