後輩

高校になってから後輩と一緒に下校できなくなって後輩の家に遊びに行くきっかけが無くなってしまい、私はバンド活動に没頭することになる。
2年生になったとき、なんと後輩が同じ高校に入学してきた。

まぁ、私と同じ廃人生活を送っていたわけだから学力も同等なはずで当然と言えば当然といえよう。

そしてまた、授業が終わると後輩と帰ろうとするんだけど、私のクラスが早く終わると後輩のクラスの前で終わるのを待って一緒に帰るのだが、後輩が先に終わると待ってくれずにさっさと帰ってしまう。
なので授業終わるとダッシュで後輩の教室に行って、ＨＲしてる担任に向かって｢はよ終われ光線｣を放つのである。

金曜日なんて競馬新聞買って、土曜競馬の１Ｒから研究してあーでもないこーでもないと予想するのが楽しみで
ほとんど私一人でしゃべってるんだけど、一日中しゃべってても足りないくらいだったので
母にお弁当作らなくていいって言って、学食で昼食を食べてる後輩と一緒にご飯食べて、チャイムがなるまで拘束していたんだけど、今考えると迷惑極まりない女だったなぁ。

そんなわけで、私が一方的に付きまとってるんだけど周りから見たら｢あの2人付き合ってるんだ?｣って思われていたんだろうな。

後輩の家でゲームやってる時、｢よし！今日は何を賭ける？？｣
普段は明日の昼食の時のジュースとかだったんだけど

｢よし！私が買ったらち○こ見せろ！｣って言うと｢はぁ！？意味が分からん！｣
｢え?なんで?？｣
｢俺が勝ったらどうすんだよ！｣
｢え？見たい？しょうがねーなー！私が負けたら見せるよ?｣って言うと
｢見たくねーし！誰も得しないから却下！！｣と言われた。

他の男子にそんなこともちろん言えない。
だけど、ＪＫの時ってそういうの興味あるじゃん？
どんなんなってんだろうって・・・

彼は私の事をどう思ってたんだろう。
中学の時には無かった、異性を感じさせる発言をしたことによって
何かが崩れたのかな。
あくまで男友達のように、気を使わない友達のままでいて欲しかったのか
あんなに拒絶されるとは思わなかった。

中学の頃は家中に響くような大声で、格闘ゲームやサッカーゲームをやってたんだけど
その時から彼があんまりエキサイトすることがなくなったような気がした。

大人になったのか、私が変わってしまって受け入れてもらえなくなったのか
私は、ここに来ちゃいけないのかなって、ちょっと寂しくなった。