583件のひとこと日記があります。
2019/02/15 15:11
海
夏休みは昔から母方の実家に泊りに言ってたんだけどビーチに近いこともあって、毎年海に行ってた。
19歳の夏は、受験生の弟を置いてきていたので兄様と、従姉と一緒に海へ。
兄様は従姉とずっとしゃべってて疎外感を感じたので単独行動。
砂浜から岩場を回って、誰もいなさそうなところを探検していた。
そしたら人影が見えた。
見ると小学生の男の子が海から上がってきたとこだった。
「なにしてるの?」って聞くと、貝をみせてくれた。
どうやら素潜りでサザエを獲っているようだ。
「へぇ?すごいね?!これって食べれるんでしょ?」って聞くと
「うん。でも海水に一晩浸けておかないと、ジャリジャリしてマズいよ」って教えてくれた。
「ほんとは、漁師さんとか資格が無いと獲っちゃいけないから誰もいないところでこっそりやってるんだ?」
って可愛い笑顔を見せてくれた。
しばらくその男の子としゃべっていた。
11歳(5年生)で、両親が海の家で働いていて一人っ子で18時まで家に誰もいないから海岸でいつも暇つぶしをしてるんだって。
大きい岩の上から、飛び込むスポットがあるらしくそこへ連れて行ってくれた。
結構深いとこだったので、小学生だと溺れたりしないのかなと思ったけど
素潜りでサザエ獲れるくらいだから大人よりも大丈夫なんだろうな。
「おねぇさんもジャンプしてみようかな」って言って、ビキニのパレオを外しTシャツを脱いで、飛び込もうとしたけどなかなか高くて怖かった。
「一緒に飛ぼうよ」って、手を繋いでせーのでジャンプした。
意外と楽しくて、何回か繰り返した。
「僕の秘密基地に連れて行ってあげるよ。」と、手を引かれて案内されたところは、ちっちゃい洞窟みたいになっているところで、貝殻とかがきれいに陳列されていた。
「へぇ?すごいな?」って言うと
「誰にもナイショだよ?」って、どうせこんな場所まで誰も来ないだろうけど
秘密基地っていうとなんかワクワクするなぁ? って童心に帰った気がした。
いつも一人で遊んでるんだろうか。
いろいろ連れまわされたけどとても楽しそうにしてくれた。
「おねぇさんはどこから来たの?」
「山梨県っていう遠い所よ。海が無くて山に囲まれたところだよ」
「ふ?ん。いつまでこっちにいるの?」
「明後日帰るよ」
「明日、またおいでよ。貝いっぱい獲っておくよ。クーラーボックスみたいなもの持ってくれば持って帰れるから。」
「うん。でもあんまりいっぱい獲ったら見つかって怒られちゃうよ。ありがとうね。また明日ここに来るよ。」
18時に帰るって言ってたのか・・あと2時間近くあるじゃん。
「おねぇさんともっと一緒に居たい」って顔をしている。
もうちょっと遊んであげようかなと「ねぇ、また一緒に岩からジャンプしに行こう!」って、今度はこっちから男の子の手を引いて大岩の方へ向かった。
この日の事件がこの後4年に渡りこの少年を苦しめることになってしまうとはこの時点では思いもしなかった・・・
遠くに船が見えている。
「お?い!」叫んで船に手を振っても、声は届くはずもなく
ゆっくりとゆっくりと、夏の夕方の時間がすぎていくのであった。
つづく
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ゆ み り んさん
み、密漁?((( ;゚Д゚)))
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富澤たけしさん
…続きが気になり夜勤が手につきません笑
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烏賊鯖さん
思わせ振り、からの、つづく
既に術中に嵌まってます!
はやくしてー -
Tinkerさん
とりあえず最終回まで観るとしよう♪
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聖良さん
小学生に消えない傷を負わせてしまうという痛ましい事件か・・・
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富澤たけしさん
…私もアナタのあまりの美貌に切なく胸を苦しめられている一人です。
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井角 才蔵さん
大岩の方へ手を引いて言ったあとに起こる事件!?
コワイヨコワイヨ〜〜〜 -
溶解人間梅さん
今までの傾向からみるに
ここは
ちょい感動系に見せ掛けての
下ネタ話ではないかと
私は思っている
え〜い、ままよ
勝負師のカンが私を突き動かす!!
オチは下ネタとみた