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2018/01/30 23:01
常識的ではない。あらゆる意味で。
実際にパイプに入った事がある人ならわかるかもしれないが、平坦に見えて斜度やパイプの壁の高さは想像を遥かに超えている。
パイプを上がると、空中に放り出されるような感じになる。空中で体を捻って着地するだけでも容易ではない。アタシは何度も、何年もやってもこれが限界だった。
フロントサイドならともかく、バックサイドまで技を決めるなんてまず無理。ワンメイクの方が楽、なんてストレートに走ったもんだ。パイプに入れるヤツは一握りの、ものすごいヤツらばかり。
ダブルコークは、空中で縦回転を2回入れる。これだけでも重力下において、どれだけ無茶な事をするのかと思う。それに横に四回転。それがダブルコーク1440だ。
レギュラースタンスで構える、いわゆる利き脚側で技に入るのがフロントサイド。こちら側で技に入る方が着地が決まりやすいため、これまで多くの大技は、こちら側に集中してきた。
これを、前回のソチの金メダリスト(名前が出てこない…。)は、バックサイド、いわゆるキャブサイドでダブルコーク1440を決めてきた。それだけ難しく、リスキーな一発技な大技なのだ。
今回のXゲーム。平野歩夢は、あろうことかフロントサイドとキャブサイドでダブルコーク1440を連続で決めるという、とんでもないことをしでかした。
恐らく、有力処はこのコンビネーションを切り札に平昌に挑むつもりだったのではないか。
それを前哨戦で惜しげもなく披露したのが平野。
ハーフパイプ決勝まであと二週間。有力処に、技を組み換える余裕はあるのか?はたまた、次なる大技を隠しもったヤツがいるのか?
一気にオリンピックが待ち遠しくなってきた。やっぱパイプは見るに限る!