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2018/04/24 08:09
ルーツ。
以前特攻に憧れていたと書いた事がある。誰かを守るために命を投げ出すことに魅力を感じたんだろう。
深い意味はない。そこに死が絡むとしても、自分自身はこの世とおさらば出来る。楽でいいじゃん。何もしなきて済む。無責任な発想である。
この感覚、恐らくアタシが天涯孤独な人間だったら今も変わらず持っていたと思う。
アタシは一人で生きていく自身はある。だけど、一人で生きていく気力がなくなったら、人様に迷惑を掛けないようにすると思う。
スレッガー・ロウは正にこんな人だったのではないか?
ファーストガンダムの登場人物である。架空の人間だ。
彼はジャブローから戦死したリュウ・ホセイの変わりとして木馬に乗り込んできた。作中ではそれなりの戦果をあげており、そこそこ腕の立つお調子者の三枚目くらいの描き方だった。
闘いを楽しんでいる様子はない。だけど、自分より年下のクルーを見下さず、上手く大人の対応で盛り上げる。ただ、ムードメーカーといったイメージではない。
何となく、掴みどころがない。それでいて、彼が印象に残るのはやはり最後の特攻があったからだろう。
それまで、特攻するような人間(くそ真面目で寡黙なイメージとする)には見えなかった。「嫌だねえ」というセリフがあったと思うが、戦争自体に嫌気がさしているとしか思わなかった。
まさか、自分の死に場を探していたとはね。
最後の出撃、ミライとの掛け合いの前、独り大人しく軽食を取る彼の姿は、まさにその姿を表していた。
意を決したような。もしかしたら、いつもそうだったのかもしれない。そのタイミングは、いつくるか解らないけれど…。
ミライに託した母親の形見の指輪。実はそれは恋人へ送るはずだったものなのでは。全てを失った彼は、形見と共に空へ…。
奥が深すぎる。子供が見るアニメではない。
どうやら、アタシの特攻への憧れはここにあったと行きつく。スレッガーのように生きたい(逝きたい)、だったのだろう。
安っぽい考え方だわ、ホント。
でも作中の登場人物で一番格好いいと思うのには変わりないかな。ガキなんで。