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2018/11/06 00:58
アルゼンチン共和国杯
このレースの扱いはかなり迷いました。普段であれば「勝負レース」ですが、菊花賞、天皇賞で大きく敗れ、残りの大勝負指定レースであるジャパンカップまで心穏やかに過ごしたいと考えていました。念のため現地には当初予定の金額を持参しましたが、目一杯勝負するつもりはありませんでした。その割には珍しく入念にレース映像を確認するなど、馬のシルエットや動きも含めてかなり予習をして臨みました。
ここに出てくるのは中長距離路線の馬ですから大抵は見たことがありますが、重賞勝ち馬の中にも見たことがない馬がいて、大きく出るには向かないという感じもありました。だからこそ予習をしました。普段レース映像はほとんど見ないのですが、今回は狙っている馬について確認しました。先の大敗を受けてパドックではつかめない部分をつかもうと思ったからです。菊花賞は馬場や騎手の乗り方が着順に影響しましたが、これは制御することができません。天皇賞は能力比較が不十分であったと分析しており、パドックでの見立てがレースにどの程度反映されているのかを確認したいと思いました。パドックでは「かかる」「馬群を捌けない」「ささる」といった、主に気性面に起因する特性を把握することができません。パドックで気難しい面を見せる馬であったとしても、レースではピタッと折り合う馬はいくらでもいます。もちろんその逆も…
ということで、馬のデキは引き続きパドック一発で判断するにしても、特に大レースについては成長等をパドック映像で確認し、併せてレースへの反映も確認することにしました。
さて、このレースをどう考えたか。まず能力比較。天皇賞では大失敗した課題です。形式的にはノーブルマーズが最上位、次いでガンコ、パフォーマプロミス、アルバート、ウインテンダネス。あとは大きく離れるというメンバー構成。本来であればここから本命馬を出すべきですが、馬体やら適性やら気に入らない。そこで馬体ならここでも通じるムイトオブリガードにしました。3走前を見ていて能力を高く評価、馬体が締まればここでも勝ち負けできると感じました。相手候補には上記からノーブルマーズ、パフォーマプロミス、ウインテンダネスとしました。アルバートはハンデと馬場を嫌いました。
ところで、前の週までは生粋の軽い馬場で行われてきた東京開催、この週は異変を感じていました。どうもパワー型がよくくるのです。重そうだな…と思っていました。そうは感じないほど上がりが速く、見ただけでは軽い馬場としか言いようがありません。しかし…これは2年前の春の開催と同じです。時計は出るけど重い馬場。これでいってみようと思いました。
まずムイトオブリガードは馬場適性が広く、このような馬場でも問題がないどころか、前が勝っている馬体でパワーがあるので向くと思いました。本命は動かず。ノーブルマーズは瞬発力勝負になると嫌ですが春の軽い馬場でも目黒記念2着があり残します。パフォーマプロミスは履歴的には重い馬場が良さそうですが同じく目黒記念3着があり残します。瞬発力勝負にも強い。ウインテンダネスは東京で連勝したときが軽い馬場で、前走はやや重い馬場。重賞になると軽い馬場が良さそうなので軽視することにしました。
パドックではムイトオブリガードのデキが良く、動きが柔らかい。ノーブルマーズは仕上がる。パフォーマプロミスは脚捌きが窮屈ですが、筋肉が硬くできています。繋ぎの反発力も高く、いかにも瞬発力がありそうです。馬券は本命から相手のワイド2点、同じ金額にしたのでかろうじて2倍を超えました。買い方の工夫はできたかもしれませんが、能力、適性、デキの判断は正確にできたと思います。