辛うじて４連勝〜ジャパンカップ〜

　今年のジャパンカップは比較的やりやすいと思っていました。昨年末段階でスワーヴリチャードを狙おうと決めていて、年明けにさらに大きく成長したので人気でも確実に上にくると考えました。しかし安田記念でやや細くなっていたのに加え、天皇賞では馬体が戻らず大敗したことを受けて練り直しました。マスコミなどは気性面を敗因に挙げていましたが、それだとパドックでは見分けるのが難しいので、当日判断するしかないかと思いました。

　さらに原因を特定するため映像を何度も見ました。自分で撮影した映像を見ると、ここ２走はトモが細いのです。パドックでも感じたことなのですが、映像で見ても春先に比べて細い。ただし外側を見ても違いが分からない。どうやら内側のトモが落ちているのです。だから迫力不足に見えたわけです。このような違いに気づいたのは初めてなのでよく分かりませんが、１か月で戻せるものか…。よってスワーヴリチャードは「デキがよければ」買うこととしました。

　アーモンドアイは有力です。前走を含めレースぶりに隙がありません。しかし秋華賞では馬体面から買わないことを決めました。春に比べて筋肉量が増えましたが、一方で長い距離を走るのは難しくなったと感じました。ここは古馬最高峰のレース、いくら斤量が軽くても簡単ではありません。もし突き抜けられてもまだ２席あります。

　以上から人気馬は比較的怪しいレースと見て穴馬を探すことにしました。能力、適性については下記の通り整理しています。

Ｇ１勝…スワーヴリチャード、シュヴァルグラン
Ｇ１上…キセキ、ノーブルマーズ、ミッキースワロー
Ｇ２勝…アーモンドアイ、ウインテンダネス、ガンコ、サトノダイヤモンド

　これは「形式能力」というもので…という説明は省略。基本はここからという発想。距離適性はほぼあるものと理解します。問題は東京への適性です。先週までは時計が出る馬場であり、硬い馬場と見てよさそうです。瞬発系の馬体、硬めの繋ぎ、バネ感のある繋ぎの持ち主が有利です。パワー型、沈み込む繋ぎの馬はほとんど台頭していませんが、一部パワー型が勝っているレースもあります。重い馬場に移行する過程かもしれず注意が必要です。

シュヴァルグラン…適性は◎だが能力的には昨年ほどか？人気を考慮すると見合わない気がする。
キセキ…馬体はパワー型だが繋ぎはバネがあり、軽い馬場をこなす。距離延長はプラス。持続力勝負なら。
ノーブルマーズ…パワー型、重い馬場向き。時計勝負なら。
ミッキースワロー…瞬発系、軽い馬場向き。瞬発力勝負なら。
ウインテンダネス…瞬発系、軽い馬場向き。時計勝負なら。
ガンコ…パワー型、重い馬場向き。雨で重くなれば。
サトノダイヤモンド…繋ぎが柔らかく重い馬場向き。

　形式能力がこれより下の馬は馬体がよければ拾うということになりますが、いませんかね。あとは外国馬２頭ですが、パドック一発勝負となります。あまり狙えませんが大抵人気はないので実力以上に軽視されることもあります。

　キセキは割に手堅い感じ。スワーヴリチャードはデキが戻ればこの中では一番強い。大穴で推奨するのがミッキースワロー。セントライト記念の内容から東京も軽い馬場も向くはずで、能力も足りるはずです。そして、これらの馬を眺めていると「アルアイン」というキーワードにたどり着きました。アルアインが好走したときに１馬身以上の差をつけて先着、馬券に絡んでいるという共通項が見つかったのです。

　事前の結論は、キセキかスワーヴリチャードが本命候補、ミッキースワローを大穴で狙ってみたいというものです。

　当日の馬場は極めて軽く、驚くほど速い時計が出ていました。単純に強い馬でいいだろうと感じました。パドックではアーモンドアイが落ち着いて周回し、絞れて上向き。買いませんがデキはいいという判断。スワーヴリチャードはデキが戻らず細め。歩様や脚元は問題なし。キセキは動きこそよいのですがやや緩みが見られました。ミッキースワローは良化しましたが能力が足りません。シュヴァルグランがある程度のデキにある他はいい馬がいません。正直少し残念な感じでしたしかなり迷いましたが、能力的に３着はあると見てスワーヴリチャードの複勝を買いました。自信がなく金額は最小限としました。

　アーモンドアイの圧勝は想定の範囲内、２席のうち１席だけ狙った馬券は辛うじて的中、パドックに立ってからは無敗の４連勝です。しかし全く当たった気がせず…キセキとのワイドは買えなかったなあと。買えれば昨年より10円上乗せの配当でした。最後は守備戦となりながらも最低限の戦いは見せて的中、キセキについては未完成なので手出しできなかったと結論付けました。来年はさらにいいと思います。