183件のひとこと日記があります。
2019/05/27 18:26
東京優駿を終えて
東京優駿が終わりました。当然ながらパドックにはいたのですが、馬券としては「参加せず」となりました。なぜか。買える馬がいなかったからです。事前に狙っていたのはクラージュゲリエでしたが脚捌きが硬くデキが上がっていない。この中で一番だとはとても言えないので見送りました。検討段階ではサートゥルナーリアとヴェロックスは強いと思っていて、この馬たちに並ぶか上回るくらいの馬でなければ買えないと思っていました。クラージュゲリエはそれには当てはまらなかったということです。
さて話を戻しますと、この春の東京芝は「時計は出るが重い馬場」となっていました。一見すると軽い馬場に見えるのですが瞬発系の馬があまりきません。むしろパワー型、かちっとできている馬の方がいいと感じていました。しかもその度合いが強まっていく気がしました。2年前と似たような馬場です。あの時よりさらに時計が速いので見分けるのは難しいと思います。瞬発系ばかり狙っていたら「こんなはずでは…」となるはずです。
サートゥルナーリアはパワーがあって動きが柔らかい。ホープフルSの頃から変わりません。しかし、逆に言うと成長がないと感じました。重心が低く距離適性はないと判断、繋ぎが極端に寝ているのも気になりました。このタイプは大方瞬発力がありません。パドックではいつも通り落ち着いて歩いていましたが、馬場に出てから急にテンションが上がってしまったようです。スタートで出遅れて万事休す。外から脚を使いましたが届きませんでした。ラストで一杯になったところがこの馬の現在地でしょう。距離適性、瞬発力、不安点が如実に出ました。
ロジャーバローズの好走には、実はあまり驚きませんでした。全て条件がそろったからです。以前見たときにはもちゃっとしたパワー型、馬体に余裕があるという診断でした。とても東京優駿で通用する馬ではなかったのですが、その後大幅に良化したようです。京都新聞杯の映像を見たときに「随分絞れたな」と感じましたし、今回も非常にデキがよかった。距離も全く問題ありません。パワー十分で踏み込みがいい。絶好調だと判断しました。しかし、常に上がりが35秒以上かかるように瞬発力がなく、端的には条件が合いません。ですから上がりがかかった時の出番だと踏んでいました。そうなる可能性はかなり低いわけです。まさか1000m57秒台になるとは思わないですよね。でも展開はゲートが開くまで分かりませんから、穴馬ならそれ以外の要素が揃えば買ってしまう手はあります。特に今回は「人気馬ありき」の構図ですからなおさらです。
ダノンキングリーにはまたも驚かされました。中間は帰厩が遅く1週前は速い時計こそ出たものの舌を越しており、最終追いきりでは折り合いがつかないという内容でデキ落ちではないかと感じていました。しかし、パドックにはパワーアップした姿で出てきました。暑さもあって発汗は多くレースでもかかりましたがもちこたえました。小柄ですが強いですね。履歴を単純に見ればサトノダイヤモンドのようであり、馬のタイプは全然違いますが案外菊花賞でもやれる気がします。結局クラシックは能力主義なので。今回改めてよく分かりました。馬体に偏重しすぎたな、と感じたのです。
ヴェロックスは期待より一息でした。テンションが高く馬体が前走より緩く映りました。負荷をかけきれなかったと思われます。仕掛けるタイミングがやや遅く、瞬発力がなかったため一旦はサートゥルナーリアに交わされてしまいました。最後差し返したのは距離適性の違いでしょう。内回りの方がいいと思います。
ところで、これが大レース中心に取り組む最後のレースになりました。2015年10月に突如パドックに立つようになって4シーズン、各地の競馬場を訪れ馬を追ってきました。大変ためになり楽しかったのですが、競馬にスケジュールが拘束されるため他のことができないので、別のことにも取り組めるようにします。大レースに挑むためには前哨戦から馬を見る必要がありますが、今回もカギとなる若葉S、京都新聞杯を見ていません。仕事などの関係でどうしてもムラが出ます。もう一つ、先日天皇賞であったことが典型例ですが、8R後にシート撤去が来た時にいきなり割り込まれ、大変不愉快な思いをしました。パドックの最前列に立つのは馬券を買うためであるにもかかわらず、後から来た輩に割り込まれ、しかもその連中は写真を撮るだけであったりします。JRAは馬券を買う人を大切に扱っていないと感じました。JRAにとって第一の客は馬券を買う人、しかも多くの金額を買う人であるはずです。
もちろんこれからもパドックには立ちます。早ければ次の土曜日です。ホームトラックである東京が多くなると思いますが、中山には気兼ねなく行くと思います。ここもなんとなく続けます。