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2020/07/26 06:35

カドーダンジュの扱いに思うこと

 カドーダンジュが7/25に出走、大差で負けて引退が表明されました。この馬のことは全く知らず、たまたまレースを見ていて全くついていけない馬がいて、「どんな馬だろう」と調べたところ、キャロットクラブの馬であることが分かりました。それで簡単に履歴を追ってみました。衝撃的でした。なぜなら育成時代からほぼ満足に運動できなかったからです。「この馬を走らせるのか…」と暗い気持ちになりました。

 ネットの書き込みを見ていると、一度走らせるかどうかで引退する際にもらえるお金が違うんだということが書かれています。でも今回はタイムオーバーだから大して変わらないということも。確かにそうなのかもしれません。以前は「補償」という制度があり、未出走か走ったかで明確に補償が違っていました。走らせた方が安かったのです。だから無理矢理走らせるんだという批判がありました。今の制度には詳しくないのでこれ以上言及はしませんが、いずれにせよ出資者は「そんなことは求めていない」と思います。

 競走馬は金融商品であり、我々はその出資者です。これだけを見れば1円でも多くの回収を見込むのは当然です。しかし、もし金儲けがしたいのであれば競走馬に投資するでしょうか。別の金融商品を買えば良いと思います。また、競走馬への投資は採算性が低いことはよく知られている事実です。儲けが出るのはほんの一握りの人に限られます。そもそも合計で会員に利益が出ているクラブはあるのでしょうか。ないと思います。

 ではなぜ競走馬に出資するのか。それはオーナーシップ(所有権)だと思います。いい馬を持ちたいという欲求です。元気に、できれば数多く走り、結果が残ればありがたいということではないでしょうか。この基準、思いからすればカドーダンジュの扱いは極めて残念であるとしか言いようがありません。満足に調教もできない状態でレースを使い、案の定惨敗。これに批判が殺到するのは当然のことです。オーナーシップを全く満たしていないからです。「この馬を持ってよかった!」と言える状態ではありません。競走馬として不適格なのであれば、それが分かった時点で精算し、次に向かってもらうのが誠実な対応です。

 カドーダンジュの扱いが本当に適切であったのか、関係者には真摯に反省していただきたいと思います。そして、今後はオーナーシップを満たすよう行動していただきたい。お金が第一ではないのです。

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