有為転変

　10/10京都3Rにシーニッククルーズが出走、2着でした。前走はダートで大敗、今回もダートの番組を検討していたようですが、脚元の状態を考慮して芝に切り替えられました。かなり雨が降っていて時計のかかる馬場になり、陣営の思惑通り柔らかい馬場での出走となりました。ダート並みに上がりを要しましたが、最後に押し込んで2番手に浮上したので根性はあります。ここまでの履歴を見ると芝の方が良さそうです。少なくともダートに出なければならない理由はありません。3コーナーから追っていたので距離は延ばした方がいいでしょう。胴が詰まって見えるので中距離がいいように思えますが、案外ステイヤーかもしれません。今のところ2000mまでしかありませんが、年明け以降はもっと長い距離で活躍する可能性があります。

　この中間の調整は前走と同レベルで、エクイロックスを使っていました。今回が初めてだと思っていたのですが、実は前走も使っていたのです。これは公式ＨＰでは発表されていません。スロー再生にして歩様を確認していた際に気づきました。あまり長く使うことはできませんので、この辺りで一旦放牧に出して爪を休ませた方がいいでしょう。今の時期はクラシックを目指す馬が多数デビューし、負けると未勝利戦に回ってきます。そうすると今回のようにまた負けてしまう可能性が高くなりますから、少しやり過ごして距離を延ばし、年明け以降に勝ちを狙うのでも十分に間に合います。馬体もまだメリハリに乏しく一回り成長がほしいところです。490キロで出ていますが、500キロには乗せたいのです。そうすれば勝ち上がれるだけでなく1勝クラスでも通じるでしょう。

　それにしても、ダートでデビューさせる予定が芝になり、待望のダートで大敗、そしてまたダートに使おうとして結局は芝と、なんだかいろいろ変わりすぎます。もう芝が良いことは明らかになりましたから、今後はしばらく芝固定でお願いします。