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2021/02/07 09:15

勝ちポジ研究(アメリカジョッキークラブカップ)

この週の土日は雨。特に日曜は降り続く雨の影響で馬場がかなり重くなりました。前に行くとスタミナ切れを起こし、結果的に差しが決まる状態、直線は内を避けて通る馬がほとんどでした。そうなると後ろに構えたくなりますが、それはそれで届きません。どんな馬場にも「好位」というのはあるのだと思います。

勝ったのは1番人気のアリストテレス。鞍上はルメール騎手です。今の競馬は彼が乗っていればそこが軸となります。ミスが少ないのでほぼ勝ちポジを通っていいるからです。ここもいわゆる「好位」につけていました。馬順としては6番手、先行勢を見ながら内に1頭いる状態でした。9番枠でしたので想定の範囲内でしょう。スタートから1コーナーまでの動きを見ると、枠なりに位置を取っており、何もしていないように見えます。しかし、人気の馬でもきちっと位置を取り、優位にレースを進められるのは技術力があってのことです。馬場が悪いのと距離が短いので3〜4コーナーでは手ごたえが悪いように見えましたが、エンジンがかかってからは素晴らしい伸びでした。「トップコンディションではない」とコメントがあったように仕上がりは一息で、使われつつ良くなるタイプでしょう。

2着3着の馬はアリストテレスより少し後ろ、外にいました。馬場を考えれば普通はここでしょう。しかしそこは僅かにずれています。現代の競馬はこの馬場でももう少し前、内なのです。特にこの2頭はいずれもアリストテレスより枠が内でしたので、余計に騎手の差が目立ちます。外枠なら枠なりということになるのですが…。着差が僅かであっただけに惜しまれます。アリストテレスを負かすなら今回だったと思います。

逆にアリストテレスより前にいた馬は元々の馬場状態も加味すると大きく失速しておかしくない状況でした。ペースはかなり遅かったので過信はできませんが、例えばウインマイティは「本来の勝ちポジ」を確保しており、馬場と相手関係を考慮すると妥当な結果です。もう少し馬場が良ければ馬券圏内もあり得たでしょう。前に行って失速というのは次に向けて高い評価を得られないのですが、この馬については正当に評価しておくべきです。サトノフラッグは例によって後方から進めましたが、外を回しすぎたこともあり伸びませんでした。プラス体重でやや余裕があったのも影響しています。現代の競馬においてあの乗り方はギャンブルです。はまれば鮮やかですが人気だと買いづらいタイプです。位置を取れない馬はそれだけで大きく不利になります。馬は素晴らしいのですが制御性が低いのが難点です。

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